■同じようでよく見ると違いがいっぱい
まずは並べてカタチを確認。
角度は「たらちね」が30度、「DEEP27」が27度。いやー鋭い!
底部の穴の大きさは、どちらも大きめ。適当にドバドバお湯を落とすと、あっという間に抽出が終わりそうな予感。
そして、この手のドリッパーでコーヒーを抽出するにあたり必要になるのがペーパーフィルターです。おそらくですが、これまでのドリッパーのほとんどが台形と円錐形の2種類なのは、フィルターも関係していると思われます。
フィルターは消耗品。一度使うとおしまいで、日々減っていくため、定期的に購入することになります。そうなると、買いやすいことも重要になってきます。以前はスーパーに置いてあるのは台形フィルターばかりで、円錐形はなかなか見かけなかったのですが、最近は取り扱っているところが増えましたね。
そして円錐形のフィルターは、HARIOの「V60」に合わせてか60度の扇形がほとんど。この“60度”がポイントになります。
「DEEP27」の角度は27度。そのためCAFECでは専用フィルターも同時発売しました。
実はCAFEC、以前より独自のペーパーフィルターを開発し発売しています。木材の4倍の強度を持つというマニラ麻(アバカ)が使われていて、やわらかく触り心地のいいフィルターで、「DEEP27」用のフィルターにもこのアバカが使われています。
使い方はいわゆる円錐形フィルターと同じです。
接着部分に沿って折るだけ。これで開けばOK。
一方の「たらちね」ですが、こちらは角度が30度。ということは60度の半分ですよね。なので、円錐形ドリッパー用である60度のペーパーフィルターを半分に折って使えるというわけです。
パッケージにも「一般的な60度ペーパーフィルターを使う場合」という説明が書かれています。それによると「フィルターを半分に折り、ステッチ(接着部)がない方を広げてドリッパーにセット」となっています。
たしかにキレイに収まりますが、片側は1枚でもう片側は3枚重なっています。これ、お湯の落ち方に影響しないのかが気になります。
ちなみに「たらちね」の台座部分には三角形の覗き穴が2カ所開いています。どのぐらい落としたか見て確認できるのはありがたいですね。
さて、それぞれのドリッパーがどういうモノなのかを確認できました。でもいちばん大事なのは、どんな味になるのか。では同じ豆、湯温、湯量で抽出してみましょう。