では早速作っていきます。まず深鍋に2Lほどの水と食材を入れていきます。
今回はインターネットの海を漂うレシピを参考にトライ。下処理した豚骨1本、ネギの青い部分、玉ねぎ、人参、にんにく、生姜を投入。
この時点で生姜のいい香りがテントの中にこれでもかというほど漂いますが、フタをして4〜5時間ほど煮込んでいきます。
※一般にテント内での火気の使用は禁止されています。テント内で薪ストーブを使用する際は、必ず薪ストーブ対応のテントを使用し、周囲に物を置かない、定期的な換気を行う、万が一に備えて消火グッズを準備するなど、十分な対策が必要です。
煮込んでいる最中に少しダッチオーブンの紹介を。「ステンレスダッチオーブンW」にはリフター、スタンド、ラック(底網)も付属。
サイズは8インチ(3万800円)と10インチ(3万7400円)の2サイズ。ソロ・デュオであれば8インチ、グループやファミリーであれば10インチがちょうどいいサイズ感ですね。
ダッチオーブンのネックはその重量で、持ち運びや調理時に手間に感じることもあります。その点「ステンレスダッチオーブンW」は、ステンレス鋼の間にアルミ鋼を挟み込んだ独自の5層構造のため、ステンレス単層構造のものと比べて軽量。また、ステンレス鋼の丈夫さと蓄熱性の高さに加え、アルミ鋼による熱効率の高さも兼ね備えています。
さらに“深鍋だけ”、“浅鍋だけ”といった選択ができるのも、取り回しがよい印象。
さて、煮詰まり防止に水を追加するなどしつつ、煮込み続けること4時間。食材がハシで崩せるまでになりました。
すでに美味しそうではありますが、この時点では、ただの“豚の旨味強めの野菜スープ”。果たしてこれがラーメンスープになるのでしょうか…。
ここで、豚バラを投入し、さらに1時間煮込んでいきます。ホロホロチャーシューを作りつつ、スープの旨味をアップさせる狙い。さぁ豚バラの旨味よ、どうか私を救い給え。
その後、醤油と本みりん、うま味調味料で作ったカエシに、煮込んだ豚バラをマリアージュ。豚の旨味をカエシに移していくイメージで、少し火にかけていきます。
隣の深型は濃度がちょうどよくなるまで、もう少し煮込みます。ホンマのダルマ型はこれができるからいい。同時調理バンザイ!
ちなみに、「ステンレスダッチオーブンW」はステンレス製ゆえにサビに強く、家庭用の鍋やフライパンと同様の使用感。焦げ付きもタワシでこすってOKなので、カエシが多少焦げ付いても心配無用なのです。
■至福
そうこうしているうちにスープが完成。立ち上がるスープの香りに思わずゴクリと、のどがなります。
カエシと溶かしたラードを入れた丼に、ザルで濾しつつスープを投入。浅鍋で茹でた麺をいれ、厚目のチャーシューをのせれば、遂にマイスウィートスペシャルラーメンの完成(混乱)!
さて、5時間以上煮込んだそのお味やいかに。
………うっっっっっっまっっっっっっ!!!!!
途中、「これ本当にラーメンになるの?」と不安もよぎりましたが、これはまごうことなきラーメン…。ピシッとした冬の空気の中で頬張るラーメンのうまいこと。寒い野外で、ハフハフしつつ食べるラーメン、控えめに言って最高です。
わざわざ合羽橋まで丼を買いに走った甲斐があったぜ…。
ということで、薪ストーブ×ダッチオーブンで作るガチラーメンでした。これからの季節にピッタリの冬キャンプの楽しみ方ですので、ぜひお試しあれ!
(...うまいんだけどもっと豚骨臭がほしいな次は豚骨足そうあとスープがもっとドロッとしててもよかったなもっと煮詰めるか醤油も変えるか角が立ちすぎ油感ももっとほしいなぁ背脂どこかで売ってないかなチャーシューも先に焼くべきだったか香ばしさがほしいバーナーで炙ってもいいか...…ラーメン沼、ハマりそう)
>> ビタクラフト
<取材・文/山口健壱 写真/逢坂聡 撮影協力/ビタクラフトジャパン>
山口健壱(ヤマケン)|1989年生まれ茨城県出身。脱サラし、日本全国をキャンプでめぐる旅ののち、千葉県のキャンプ場でスタッフを経験。メーカーの商品イラストや番組MCなどもつとめる。著書に「キャンプのあやしいルール真相解明〜根拠のない思い込みにサヨウナラ」(三才ブックス)
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