■街に溶け込むアーバンデザインとアウトドアスペックを両立!
「Sobaek X-Pac」は、タウンユースもデイハイクもまかなえる同ブランドで初のPCスペースを搭載したバックパック。
重量が500gで容量25Lのバックパックでは考えられない超軽量モデルなので、PCなどを収納して持ち歩いても軽く感じられます。PCを収納できるメインスペースに加えて、メッシュ付きのフロントポケットやサイドポケット、フロントトップのポケットと収納力も抜群。
シンプルで洗練されたフォルムとデザインが、パーカーやMA-1などのカジュアルな服装も上品に仕上げてくれます。
「Sobaek X-Pac」は、日本限定の素材でブラックとグレーの2色展開。このほかにも、「Sobaek Grid」(2万6180円)が、ブラック、ホワイト、グレーの3色展開。「Sobaek B-Grid」(2万6180円)はグレーのみ。合計6種類の中から選ぶことができます。
“X-pac”は、ヨットの帆に使われるセイルクロスとして開発された素材で、軽量さ、耐久性、撥水性に優れています。
そのため、アウトドアギアはもちろん、ファッションブランドでもX-pacを使ったバッグや小物にも使われるほどの人気ぶり。まさに今回のタウンユースモデルにうってつけの素材です。
使ってみて気づいたのは各ポケットに“タック”が設けられていること。生地に立体感が生まれデザインのアクセントになるだけでなく、見た目以上にものを収納できるようになっているんです。
こうした、使いやすさを追求して生まれた機能美こそが、CAYLの真骨頂と言えるでしょう。
メインスペースには、2つのポケットを搭載。背面側は、取り出しやすいように設計された15インチくらいまで収納可能なPCスリーブポケットがあります。フロント側上部には、小物を仕分けできるメッシュポケットが設けられています。
フロント上部に配されたポケットは、財布やスマホなど使用頻度の高い小物をしまっておくのにうってつけ。
水に強いX-pacだけでなく、止水ファスナーが設けられているため雨の日も安心して貴重品を持ち歩けます。
フロントのメッシュポケットにもタックが施されているため、ヘッドフォンなど厚みのある小物も収納可能。
また、シースルーで中の小物が見えるのもここ数年のトレンドで、中身を変えることで簡単に気分転換ができますよ。
500mlのペットボトルが2本入るサイドポケットを両サイドに配置。入り口を絞ることで中身の落下を防げます。三脚などの長いモノも持ち運べるので、カメラ好きの人にもおすすめです。
背面にはメッシュ素材を採用した背中が蒸れにくい仕様。しっかりしたクッションによる快適な背負い心地を兼ね備えているのもポイント。
ショルダーハーネスも厚みがあり背負った時の負担を軽減してくれます。軽さを追求しつつも背負い心地に妥協がない点も好感が持てます。
簡単に取り外し可能なウエストベルト。街とアウトドアの使い分けがしやすくなっています。
ウエストベルトを取り外せばスッキリとした印象になります。また、ショルダーハーネスのチェック柄が程良いアクセントとしても有用。
ハイキングなどでギアを外付けするのに便利なボトムのコード。アウターを取り付けてみたところ、ダウンのような軽いものなら問題なく取り付けられました。
中綿の入ったMA-1のような少し重たいアウターは、重量に耐えきれなかったのでご注意を。
CAYLは、元エンジニアで登山愛好家のデザイナー Euijae Lee(イ・ウィジェ)氏により2011年に設立。クライミング、トレイルランニング、ハイキングカルチャーに特化して、バッグやウェアなど幅広く展開しています。
軽量で機能的なバックパックはもちろん、アウトドア仕様の機能性がありながらも街でも使えるミニマルで洗練されたデザインのアパレルも人気。
中でも「Mari」は、日本での認知も広めたマスターピース。荷物を詰め込みやすい大きく開くメインスペースや、見た目以上に物が入る外付けのメッシュポケットなど、使うとわかる計算され尽くされた機能美で話題を集めました。このサイズ感でたったの約540gという軽さも驚きです。
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“UL”とは“Ultra Light(ウルトラライト)”の略で、軽量化した登山道具を使って軽快に山歩きをしようという最近トレンドの登山スタイルです。トレラン人気などもあり、“UL”系のガレージブランドに注目が集まっています。
また、超軽量というスペックは、毎日つかうバッグにも求められる要素。しかも、アウトドアで通用する耐久性が加わることで安心感も抜群です。
CAYLを知らなかった人こそ、一度「Sobaek X-Pac」を手に取ってみてその軽さを体験してみてください。
<取材・文/宇田川雄一 取材協力/Nicetime Mountain Gallery>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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