多種多様なドライブトレインが出てくる可能性も!2024年期待のクルマ【国産車編】

■ハイラックスZ Revo ROCCO Edition

ハイラックスにすごみを効かせる特別仕様。サブネームにある「レボ」と「ロッコ」は、いずれもハイラックスが生産されているタイなどで設定されているドレスアップパッケージ。

18インチ径ホイールと組み合わされたダンロップ「グラントレック」オールテレインタイヤはホワイトレター仕様。切削加工のアルミホイールが組み合わされます。

フロントグリル、前後バンパー、オーバーフェンダーも、従来日本で販売されているハイラックスとは一線を画した専用パーツ。さらに照明付きデッキバー、ベッドライナー、テールゲートリフトアシストも装備されます。

エンジンは、400Nmの最大トルクを発生する2.4リッターディーゼルで、今のハイラックスは「一般ユーザーの使い勝手を考えて」(トヨタの担当者)従来の1ナンバーから3ナンバー登録に変更されています。価格は、ベースの「Z」より70万円高の477万2000円。発売は24年5月頃が予定されています。

■レクサスGX

ランドクルーザー300および250とプラットフォームを共用するレクサスブランドのクロスカントリー型SUV。セパレートシャシー採用の本格派で、ランクル300と同じく、電子制御でスタイビライザー効果を制御する「E-KDSS」も搭載されます。

プロポーションなどは、とくにランクル250との共通点が見てとれますが、フロントマスクは独自デザイン。内装も「森の中にたたずむモダンで快適な別荘」をイメージしたといい、レクサスブランドだけあって、ぜいたくさが加味されています。

私はちょっとだけオフロードを走らせたことがあります。マルチテレインモニターなど機能装備も整っていて、足場が悪い悪路でも走破性が高いのがわかりました。日本での発売は24年内とのことです。

クルマはまだまだおもしろい。そんなふうにワクワクさせてくれるクルマが、2024年にはまだまだたくさん、登場を控えています。

■トヨタ・クラウンエステート

4つのモデルバリエーションが展開される16代目クラウンの、最後に控えたモデルが「エステート」。エステートとはステーションワゴンの別名として使われることがありますが、トヨタでは「ワゴンとSUVの融合」と今回のクルマを定義しています。

全長は4930mmでホイールベースは2850mmと、余裕あるサイズです。エンジンによる前輪駆動に、リアモーターを組み合わせた「E-Four」採用です。ハイブリッドとプラグインハイブリッドの2本立てによる展開とされています。

フロントマスクは、ハンマーヘッドという薄いシグネチャーランプに、ボリュウム感がたっぷりあるバンパーとエアダム一体型のアンダープライオリティの組合せ。ちょっとレクサス車を思わせるパターンのグリル開口部がエステートならではの特徴です。

荷室は広大な印象で、エステートという車名からくる期待を裏切らないでしょう。そのぶん、リアシートの座面はやや小ぶりになり、後席重視のクラウンというコンセプトとは、唯一違う路線を選択しているモデルです。若いひとにもウケそう。

発売は23年内とされていましたが、24年にズレこんでいます。価格も未発表ですが、既発の「クラウンスポーツ」(PHEVの「RS」が765万円、HEVの「Z」が590万円)が参考になるでしょう。

■トヨタ「bZスポーツクロスオーバー(コンセプト)」と「bZフレックススポーツ(コンセプト)」

23年の上海国際モーターショーで公開されたバッテリー駆動のEV。bZスポーツクロスオーバー(コンセプト)はトヨタとBYDが共同設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー有限会社をはじめ、一汽トヨタ自動車有限会社、トヨタ汽車研究開発センター有限公司による共同開発。

「クルマで移動する時に、気分転換したいという想いを込めた”Reboot”をコンセプト」にしたとは、トヨタによるプレスリリース内の文言。内装はいわゆるZ世代をターゲットに開発。パーソナルな空間として使える機能を追求しているそうです。

bZフレックススポーツ(コンセプト)は、トヨタと、広州汽車集団有限公司、広汽トヨタ自動車有限会社、トヨタ汽車研究開発センター有限公司との共同開発。こちらはファミリー向けのSUVとして開発されるようで「知能化の機能も搭載」(トヨタ)といいます。

これら2つのモデルは24年内に中国での発売が予定されています。内外装も個性的で興味をそそられますが、日本での発売は未定です。

日産は「キックス」のフルモデルチェンジ。ホンダも新車がどっと出るとか。ただし、まだ確定情報が少ないため、楽しみに待つしかないようです。

日本上陸間近の海外勢は、より明確に全貌が見えてきています。

<文/小川フミオ>

オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中

 

 

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