豊岡へは空路なら東京から「伊丹空港」経由で「コウノトリ但馬空港」を利用し約2時間。陸路なら新幹線と特急を乗り継ぎ約2時間半〜3時間で到着します。7つの外湯巡りが人気の城崎温泉と組み合わせると、より滞在が充実するのでおすすめです。
豊岡駅到着後に向かったのが、駅前通りこと大開通り。こちらは、昭和初期のコンクリート建築「豊岡復興建築群」が並び、レトロ感を満喫できるエリアです。どれも店舗兼住宅として現在も現役で活躍中。レリーフの美しさや懐かしい佇まいに、心がほっこりしますよ。
大開通りを徒歩で約10〜15分ほど進むと、最初の目的地「カバンストリート」に到着です。商店街にはショップにリペアを行う専門店をはじめカバンに関するお店がずらり。さらにカバンの自動販売機まで!
試しに購入してみたところ、コウノトリデザインのキュートなミニ手提げが入っていました。
同ストリートでぜひ立ち寄りたいのがカバン専門店「Toyooka Kaban Artisan Avenue」。品質の良さが話題の地域ブランド・豊岡鞄から豊岡小物まで幅広い品揃えが自慢です。ファクトリーブランドを中心に、コラボアイテムまで豊岡産アイテムを常時約250種用意。訪れれば「欲しいが絶対見つかる!」こと間違いなし。
さらに同店舗は“豊岡鞄”の発信拠点であることに加え、職人育成のための1年制の専門学校を併設。3階には工房を構え、毎年13名の若き職人を送り出しています。企画から製作・プロデュースまで、即戦力を重視したカリキュラムなんだそう。職人の高齢化が進むなか、未来の地場産業の担い手もしっかりと育てているのは心強いところ。
なお、革以外の材料はほぼ地元企業からの寄付などで賄っており、メーカーからの期待値の高さも伺えました。
同店舗にて「カバンの神様って知ってる?」という話になり、次なる目的地を「柳の宮神社」に設定。「柳の宮神社」は、日本で唯一の“カバンの神様”として地元民に愛されており、夏には但馬最大のお祭りとして盛大に「豊岡柳まつり」も開催されるほど。
ちなみに、“カバンとの良縁を結ぶ”絵馬もあるので、ぜひ1枚願いをしたためてみては。
散策を楽しんだらちょうどおなかもぐうぅ〜。ということで地元の皆さんからおすすめされたご当地グルメを味わうことに。
訪れたのは最初に訪れた大開通りに位置し、約70mの路地に店舗がひしめく「ふれあい公設市場」。日本最古級と言われる木造市場の佇まいは、まるで昭和にタイムスリップしたかのよう。
今回は一角に店を構える「挽きたてそば 大門」で「出石(いずし)名物 皿そば」(1040円)をつるり。こちらは小皿5枚を1人前として提供する冷たいお蕎麦。最初はそのまま、次は薬味入り、ラストは生卵で味変と3段階で味わうのが定番。ちなみに地元っ子は、基本10皿以上は一度にいけるんだとか。