■カタチも操作もシンプル
そもそもふとん乾燥機って、昔は、布団に近いサイズの袋に温風を送り込み、膨らませて温めるタイプでした。覚えてる? それが最近は、太いホースを布団の中に突っ込んで温風をブワーッと送り込むタイプが主流に。でも「FOEHN 001」はそれともちょっと違います。
カタチはスティック状でめっちゃシンプル。
もしかするとこのカタチ、見たことあるという人もいるかも。
cadoといえば、主に空気清浄機や加湿器を手掛けてきたメーカー。“空気”に関するプロダクトをさまざま手掛けてきているんですが、2022年クラファンに登場したドライヤー「baton/バトン」(現在は2万9920円で一般販売中)が、まさに「FOEHN 0001」と同じカタチなんです。
>> ドライヤーのかつてない新たなカタチ。軽くて大風量なスティック型です!
ドライヤーとしてもかなり斬新でしたが、ほぼそのままのカタチでふとん乾燥機を作っちゃうところに、機能にもデザインにもこだわるcadoらしさを感じます。
操作もシンプル。
スライド式のON/OFFボタンと、円形のボタンが3つ付いているだけ。
先端側は「送風ボタン」。押すと青く光ります。運転時間は120分で、ふとんや枕のニオイを取りたい時に使います。
真ん中は「乾燥/ダニ対策ボタン」。乾燥の場合はオレンジ色に光、60分稼働します。ダニ対策モードは赤色に光り、80分稼働。ちなみにダニ対策モード時は約60℃という高めの温風が出るので、使用する場合は、ふとんの耐熱温度が70℃以上であるかあらかじめご確認を。
最も電源ボタン側にあるのが「あたためボタン」。約10分温風を吹き出したあと、自動で止まります(他のモードも同様)。ちなみに稼働中は黄色く光ります。
この「あたため」モードで、寝る前に10分間、ふとんを温めておけば、入った瞬間「冷たっ!」となったり、ふとんの中で震えながら縮こまったりしなくていいわけです。
■手軽だからこそ毎日使おうと思える
そしてこの「FOEHN 001」最大の特徴が、面倒なことが一切ないということ。本体をふとんの横に持ってきて、ぶっといホースを差し込むのではなく、電源コードをコンセントに差して、本体の先端側をふとんにつっこめば準備完了です。
さっそく電源を入れてみます。電源ボタンをスライドさせたら、まず「あたため」モードになるのが、地味に気が効いてます。
動き出したら、シュゴーーーー!というなかなかの音が。これ、最初はビックリするかも。
本体の電源コード側、スリットのある部分が空気吸い込み口になっていて、そこから勢いよく空気を吸い込むため、音は致し方ないところかと。
動き出したら、ものの10秒ほどで掛けぶとん全体がふわっと膨らみます。
ちゃんと足元まで空気が来ていることがわかります。ベッドの長さは約2m。枕元部分を差し引いたとしても180cm程度の距離にしっかり温風を届かせられるということは、それだけ強い風圧で温風を送っているという意味でもあります。
いや、どんだけ強いねん。そこそこうるさいのも納得です。
10分後には自動でオフに。
足元に手を入れてみると、お~ほかほか~。これは間違いなく幸せな温かさ。寝る前10分だけ、しかも差し込むだけで温かいふとんで寝られるなら、まったく苦じゃないわ。
* * *
もちろんふとん乾燥の機能も、自動オフだから、家を出る前に動かしておけば、帰ったときにはふとんがカラッとしているわけです(ダニ対策モードは高温だから、在宅中にやったほうがいいかも)。
ふとん乾燥機って、やったあとのほわほわなふとんが気持ちいいんですよね。しかもこれからは花粉の季節。天気が良くてもふとんを外に干せないという人もいるはず。そんなときも「FOEHN 001」はきっと活躍してくれるはず。
冷え性にも花粉症にもジメジメした梅雨にもあると助かるふとん乾燥機を、これだけ手軽にしたという点は、“空気をデザインする”cadoならではかもしれません。
>> cado
<取材・文/円道秀和(&GP) 撮影協力/cado>
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