花壇の手入れ、きのこ狩り、さらにはキャンプに!マルチツールなフルタングガーデンナイフ

▲ルックスはものすごくゴツいナイフ

ネットで購入したのですが、届いた実物はかなりの迫力。ずっしりとした重さと刃の厚みに焦りました。想像していた、ガーデニングで使用する花壇の手入れをするくらいのショベルとは異なります。しかし、実際に使ってみると、この重さと形には意味があることが分かりました。

▲根切りに使えるセレーション

元々よく耕された畑や花壇であれば、こんなに鋭い刃は必要ありません。しかし、雑草が生い茂る場所や山で地面を掘ろうとすると、縦横無尽に走る根に苦しめられます。そんな憎き根をサクサクと切りながら掘る時に、波刃のセレーションが役立ちます。また、刃が厚くて丈夫なので、土中に隠れる石に当たっても気にすること無く掘り返すことができます。

▲硬い地面を掘るのも楽ちん

さらに硬い土も掘ることができる刺突力があります。先端がナイフのように尖っていないので、刃が欠ける心配もなくガツガツと突き刺して掘れるんです。地面に刺すことで雑草の根を切ることができるので、楽に土を掘り返せるというわけです。また、刃の内側にはミリ表示のラインが設けられており、大よその掘った深さを測れます。畑に苗や球根を植える際に適正値を簡単に見極められますね。

▲フルタング仕様

木製カバーで挟み込んだフルタング仕様。丈夫でねじれに強い。フルタング仕様でないものと比べると重くなりますが、持った感じはさほどバランスは悪くありません。ちょうどハンドルとブレードの継ぎ目の基部の辺りに重心があります。ナイフと違って基部の部分が曲がっているのが分かりますね。

▲枝打ちもできます

ブレード部分はナタのように使うこともできます。特に枝打ちに便利。重さがあるので強く撃たなくても、自重を利用して簡単に枝を払えます。ブレードは砥石で研げるので、好みや用途に合わせて刃を鋭くしても良いかと思います。

▲薪割りにも

自重が重いので、木端のような薪であれば割れます。ショベルのように反っているので、刃の厚みは約7mmにもなります。刃が木に入るきっかけを作れれば、刺さったまま木端を地面に打ち付けることで薪は裂けていきます。

▲海外製ではおなじみの栓抜き

基部付近には栓抜きがあります。栓抜きとして使うことはあまり無いかもしれませんが、キャンプの時に栓抜き忘れたーという時に便利かも。

*  *  *

ガーデニングナイフではありますが、山仕事でラフに使う山刀代わりやキャンプ道具としても優秀です。普通のショベルを持っていくより断然穴が掘りやすいし、携帯するには重さが気になりますが、先述したとおり重いから楽に行える作業もあります。値段が安いので気にすること無く使えるのも良いですね。春の山菜採り、夏の畑仕事、秋のきのこ採り、冬の狩猟と一年を通して活躍するアイテムだと思います。

>> [連載]男前マルチツールの世界

<取材・文/GOL

GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。

 

 

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