金属のボタンを押すとスプリング式のロックが外れ、前方の柄が伸び縮みします。ハンドルと柄のジョイントはしっかりとしており、土がハンドルに入ることはありません。また、ハンドルは楕円形なので握りやすく、力が入れやすい。
ベントしたレーキ部が土に刺さり、雑草の根をとらえます。水平の鍬部は掘り起こした土を均したり寄せたりする時に使います。畑を耕すような鍬とは違います。
ヘッドそのものはコネクターと溶接されており、柄はコネクターとリベットで留められています。取り外すことはできない模様。特にガタツキもなく不具合はありません。
ハンドルが長いので、高い位置から振り下ろし、位置エネルギーを利用して土に深く刺すことができます。軽量なヘッドの不利な点を長いハンドルで克服しているカタチですね。ベントしたレーキは雑草の根をとらえ、テコの原理で土から根こそぎ掘り起こすことができるというわけです。
除草する場所の土質にもよりますが、石の多い場所ではレーキの間に石が挟まることがあります。挟まるたびに取り除くしかないのですが、深く土に刺せる分、石もガッツリ挟んでしまいました。石に当たり続けるとレーキが曲がります。曲がっても割りと簡単に戻せますが、分厚く丈夫な鍬に比べるとヤワい感じは否めません。
掘り起こした雑草を集めるだけでなく、雑草を抜いて穴の空いた地面を均したり、土を盛ったりするのに便利な鍬。ヘッドを反転させれば作業できるので、大変効率が良いですね。
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一粒で二度美味しい、そんな「千吉 伸縮式 ステンレーキ 1300MM」。雑草が生え始める季節に活躍が期待できることはもちろん、土寄せや均しなど日々の農作業で土をいじる時にも便利ですし、その優れた携行性を活かした使い方ができると思います。何より、価格もリーズナブルなのが魅力です。
>> [連載]グッとくる農具
<取材・文/GOL>
GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。
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