機能もサイズも一人暮らしテレビの最適解かも。レグザ「V35N」32V型実機レビュー

■ニュースを流しっぱなしにしておけるのもテレビの魅力

早速、設置してみます。今どきのテレビって50インチ級サイズの4Kテレビが多いなか、レグザ「32V35N」は可愛らしい32V型サイズ。テレビ台を用意しなくてもローボードなどでも十分設置できます。

▲今となっては小型の部類に入る32V型テレビ。本体サイズは724×459×186mm(スタンド含む)

一人暮らしする人は、テレビ購入時の初期設定が未経験の人も多いかもしれません。今どきのテレビって、最初に地デジ/BSなどの放送受信設定と、Wi-Fi(有線LANも対応)のネットワーク接続まで済ませる流れ。電源とアンテナ線を繋いで終わりの昔のテレビとは違って、スマホのようなセットアップ方式になっています。

▲地デジアンテナも搭載する“テレビ”なので、まずは地デジの初期設定

▲初期設定でネットにも接続

初期設定が済むと…ひとまず地デジ放送に切り替わり、あとは通常のテレビです。テレビ放送視聴は利用スタイル次第ですが、地デジ放送のドラマやアニメ、バラエティ番組などもSNSでよくバズってますからね(今の時代、大部分はネット配信もありますが…)。あとはネットにはないニュースやスポーツ中継を見る時や、災害時の情報収集にはあると便利。

▲地デジ放送も見られるレベル。個人的にはニュース等を流しっぱなしに出来るところが安心します

▲地デジ放送の番組表など操作性はレグザの4Kモデルと共通

なお、地デジ放送周りのスペックは、2チューナー搭載でUSB HDD接続による録画も対応しています。

 

■ネット動画は19社に対応

小型テレビでレグザ「32V35N」を選ぶ理由は、やっぱりネット動画の扱いやすさ。出荷時から合計19社ものネット動画に対応しています。YouTubeやNetflix、PrimeVideoは当然として地デジ見逃し配信のTVerもカバー。これなら外付けでFire TV等をつける必要もありません。

▲ネット動画アプリのダイレクトボタンの揃うリモコン。メニュー操作不要なのでとても便利

▲最新のテレビはTVerにも対応。見逃し配信のおかげで番組録画をしなくてもドラマやバラエイティは見られれます

リモコンにあるダイレクボタンは12個で11社は割り付け済みですが、最後の1つが「MyChoice」でカスタマイズ登録が可能。デフォルトでボタンのない動画配信を契約している人、例えば僕はiPhoneユーザーでAppleTV+も視聴できるので、このボタンに登録しておけば一発で呼び出せます。ちなみにHDMI入力も登録できるので、PS5やSwitchを繋いでいる人はHDMI切り替えにしておくのもラクですよ。

▲「MyChoice」にはネット動画やHDMI端子などを登録可能

スマホ連携機能は、iPhoneとはAirPlay、Androidスマホとはスクリーンミラーリングが可能。ネット動画のキャスト機能と合わせて、スマホからスムーズに連携する使い方は便利ですね。僕は、スマホで再生しているYouTube動画をテレビに飛ばすキャストを愛用しています。

▲AirPlayを使えばスマホ画面や自分で撮影したビデオもテレビで表示可能

画質は、32V型という画面サイズに対して良くできています。スペック面では32V型のVAパネルで1366×768ドットのHD解像度。若干のドット感はあるけど、高画質エンジン「レグザエンジンHR」によるネット動画のノイズを抑えるチューニングと画面全体の立体感が優秀。日本メーカーとしてのプライドを感じますね。

▲ネット動画の画質。色バランスも整っているし画面も十分明るい

▲YouTube動画を拡大してみるとドット感もあるけど許容範囲内

内蔵スピーカーの音質も十分。テレビ放送やYouTubeなどのネット動画を見ても人の声がクリアに聞こえるし、音楽の低音もサイズなりに聞けます。このサイズでは画質・音質ともトップクラスですね。

▲スピーカーは本体下で最大12W出力

*  *  *

小型テレビって「とりあえずテレビ映せて、ネット動画はFire TVを後付すればいいや」と適当に選んでしまいがちですが、購入後に後悔している人って多いんですよね。

レグザ「32V35N」は、最初から地デジもネット動画もバッチリ揃って、画質・音質も機能性も一台で完成度が高い所がポイント。スマホとも相性が良いので、一人暮らしのネット動画視聴を快適にする目的で揃えておくのもアリですね。

>> REGZA「V35N series」

<取材・文/折原一也 撮影協力/TVS REGZA>

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube

 

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