■ハイテクシューズに負けず劣らずのふかふかインソールを搭載
ヴァンズの創業は1966年。カリフォルニア州アナハイムにてデッキシューズのメーカー兼ショップとしてスタートしたことが始まりとされています。
ラフなスタイルと高いグリップ力を誇るソールが搭載されたスニーカーは、たちまちスケーターの心を掴み、オーセンティックやスケートハイ、オールドスクール等、数多くの名シューズを世に輩出しました。
そんなヴァンズが、2024年3月に「VANS PREMIUM」という最上級コレクションを発表。今回は、その中でも大定番デザインの「VANS PREMIUM オーセンティック 44」にフィーチャーします。
そもそも「VANS PREMIUM」とは、ヴァンズが約60年にわたって培ってきた技術や経験を活かし、フォルムやフィット感、履き心地を追求したものだそう。ということで、私物のオーセンティックと比べてみることに。
ちなみに、私が持っているオーセンティックは「アナハイム ファクトリー コレクション」のモノで、ブランド創業当時の面影を残しつつ、スペック面でアップデートを施したコレクションのひとつです。
ブランドの哲学である「OFF THE WALL」の文字があしらわれたヒールパッチは健在。カラーをモノクロにすることで主張せずにさりげない雰囲気に仕上がっています。
ちなみに、アナハイムモデルとの比較になってしまったので少々わかりにくいですが、ヒールステッチは通常2ラインのところを、4ライン仕様にしているのもポイント。これは、オリジナルモデルの意匠を踏襲したものです。このように、細部の仕上げにまでこだわってるのが、プレミアムたる所以です。
抜群のグリップ力を誇るラバーアウトソールも変わらず搭載。こうして見比べると、プレミアムのほうがシュッとした形状になってますね。よりフィット感を追求したうえでたどり着いた形なのかもしれません。
本商品の最も重要なポイントとなりうるのが、写真でもわかるほどの分厚いインソールです。これは、ヴァンズが長い研究に基づいて開発された独自の高反発ポリウレタンフォームだそう。バイオベース素材を30%使用しており、環境面においても抜かりありません。
なお、アナハイムモデルも「ULTRA CUSH」というクッション性に優れる素材を使用しており、こちらも履き心地に関しては申し分なし。とはいえ、プレミアムのほうがもっちりしている印象なので、普段ハイテクスニーカーを履いている人はこちらをおすすめします。
サイズは私物のアナハイムモデルと同じ27.5cmをチョイス。気持ちシュッとしたデザインなので幅広の私には窮屈かしら…と思いきや、そんな心配は杞憂。少々厚手のソックスを履いてましたが、それでも窮屈感は皆無でした。
* * *
「流行りの靴の逆をいこう」ってことでチョイスした「VANS PREMIUM オーセンティック 44」でしたが、そもそもこのモデル自体、流行り廃りのない定番型。さまざまな着こなしと相性良いですし、多くのスケーターが愛用しているだけあって作りもタフ。買う動機はさておき、1足持っていて損はないはずです。
>> VANS
<文/若澤 創(&GP)>
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