■作業向きのスイベルスツール
グランドトランク「コンパス360スツール」(8250円)は3本足のスツールらしいスタイルですが、足が集まっている部分に注目! よく見ると樹脂パーツは上下ふたつに分かれています。通常のスツールは束ねた3本足をスライドして広げるのですが、こちらは樹脂パーツの上下に、それぞれ3本ずつ足を取り付けているんです。
一見すると面倒な仕組みですが、何を隠そう、この「コンパス360スツール」は樹脂パーツを中心にしてくるくる回る! いわゆるスイベル機構を搭載しているからなんです。
「ソロキャンプとか、グルキャンのキッチン担当が座って作業をするのに便利なスツールです」(&GP編集部・ヤマケン)
「コンパクトで持ち運びが苦にならないスツール。ただ、座面が三角形で頂点が少し上がっているので、なんだか下の俺様を支えている感じがして落ち着かないんです。気にならないっていう男性スタッフもいるからそこは相性かな」(&GP編集部・円道)
スイベルスツールだけどコンパクトだし、重量も控えめ。これで耐荷重120kgなんだから言うことありません。2〜3脚手に入れてゲスト用に備えておいてもいいかも。ちなみにこの収納袋は、スツール使用時には座面裏に収納できるので撤収時に“袋どこいった?”という悩みも解決です。
座面が平らじゃないので大物は置けないけれど、ジャグを置くのにいいかも。回転させて蛇口の位置をくるっと変えられるのも地味に便利です。暑い時期ならサーキュレーターやファンを置いてもよさそう。もちろん、サイドテーブルがわりに小物を置くのにも使えますよ。
■広い座面のスツールはオットマン向き
ロゴスの新作「Tradcanvas 回るんスツール」(6930円)は、座面サイズ49×43cmとかなり広め。なおかつ座面高39cmでチェアと遜色のない座り心地が自慢です。
「座面が四角くて広い。ほんの少しだけど後ろに背もたれ的なものがあって包まれているような感じがします。ただ、あまりにチェアに近い座り心地だから、背もたれがあると錯覚してしまうのが難点といえば難点かな」(&GP編集部・ヤマケン)
座面がワイドな分、収納サイズは大きめ。とはいえ片手で持てるしチェアと比べても十分コンパクト。耐荷重は100kgと申し分ありません。
そんなワイドな座面のスツールだからこそ実現する使い方は、オットマン。座面がソフトなので肌あたりがいいのも◎。座面高30cm程度のチェアとあわせると足がフワッと軽くなります。
難点としては、気持ち良すぎて立ち上がるのが億劫になることでしょうか。
■座れる折りたたみ式ステップ
ゴードンミラー「フォールディングステップ」(2990円)のような折りたたみ式ステップも、実はスツールとしてもちょうどいい大きさ。「キャリアにモノを載せる、自宅の電球を交換する、クローゼットの上の段から取り出す」なんてときに重宝する便利アイテムですが、これがキャンプでも活躍します。
「座面が硬くてまっすぐだから長時間座るのには不向きだけど、ちょっと腰掛けるのに適した高さで、スツールとしての使用頻度のほうが高いかも」(ライター・オオモリ)
ワンアクションで約6cmの厚みにたためます。とっても簡単ですが指を挟まないよう注意しましょう。
ちなみに、本来の使い方はステップなので大人一人が立っていられるよう耐荷重は150kgに設計されています。キャリアへの積み下ろしや、クルマの棚に載せたギアの取り出しに便利です。
天面にモノを載せてサイドテーブルにするのは当たり前、2つ並べて間に板を渡せば簡易ラックにも。工具不要なのに天面以上の広さのラックになるのがイイ! ちょっとしたラックは良く使うギアを載せておくのに便利ですよね。
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スツールは小さいけれど力持ち。軽く、コンパクトなので複数あっても邪魔になりません。メインとしては少々頼りない時もありますが、アイデア次第でいい仕事をしてくれますよ。
<取材・文/大森弘恵 写真/逢坂聡 撮影協力/アンプラージュインターナショナル、ロゴス、ゴードンミラー>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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