今回の特別展のテーマは「自動車と映画」。
クルマが活躍する映画といえば、代表作はなんといっても『007』。会場には、私が大好きなボンドカーも複数展示されていました。
その中に1台、見慣れぬクルマが…。ご存知アストンマーチン「DBS」などに交じり、ボディサイドに“007”と描かれた黄色いシトロエン「2CV」があったのです!
「シトロエンのボンドカー?」と思い調べてみると、『ユア・アイズ・オンリー』の劇中、自爆したロータス「エスプリターボ」に替わって活躍したのが、黄色い2CVだったのです。これもれっきとしたボンドカーなんですね。さすがはフランスで開催されるショーだけに、展示する『007』のボンドカーも、あえてフランス車を選んだのかも。
今回のパリサロンで、シトロエンは新しい「C3」を発表しましたが、フランスの国民車だった2CVの現代版は、このC3なのかもしれませんね。
そして、フランスが舞台のカーアクション映画といえば『栄光のル・マン』。
スティーブ・マックイーンの元愛車で、映画にも登場するポルシェ「917」。私は何度か、ル・マン24時間耐久レースを現地で取材したことがあるのですが、残念ながらこの作品は観ておらず…。
そんなポルシェがパリサロンで発表した最新モデルは「パナメーラ 4 E-ハイブリッド」。プラグインハイブリッドのモデルですが、もはやポルシェもハイブリッドの時代なんですね。
次に向かったのは、近年の人気カーアクション映画『トランスフォーマー』のコーナー。バンブル・ビーが変身するシボレー「カマロ」の、新旧モデルが展示されていました。
そして、私も何度か観たことのある『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のコーナーでは、もちろん、劇中に登場するデロリアン「DMC-12」を展示。
劇中でタイムマシンとして大活躍するDMC-12を眺めながら「現代のデロリアンは、メルセデス・ベンツが手掛ける新EVブランドのコンセプトカー『ジェネレーションEQ』かなぁ?」なんて、ぼんやり考えちゃいました。
このように、勝手な妄想が膨らむパリサロンの特別展。これからパリサロンへ行くチャンスがある方は、ぜひこちらも覗いてみては? もちろん、ほかのモーターショーでもさまざまな企画展が行われていますので、今後はそちらにも注目してみてくださいね。
(文・写真/吉田由美)
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