1. 片手でも楽に操作できるサイズ感
Pixel 8aのサイズは152.1×72.7×8.9mm。Pixel 8よりもベゼルが太いためか、横幅はわずかに太いのですが、それでも片手で無理なく操作できるサイズ感です。指紋センサーが画面内に搭載されていて、右手で持っても左手で持っても使いやすいのも利点。
右側面には電源ボタンと音量ボタンを配置。左側面にはSIMスロットを搭載。nanoSIMは1枚しか挿せませんが、eSIMを追加して、2回線を併用できます。これは、キャリアが扱うモデルも同じ仕様です。底部にはUSB Type-Cの接続口を備え、イヤホンジャックは搭載されていません。
カラバリはObsidian(黒)、Porcelain(白)、Bay(ブルー)、Aloe(グリーン)の4色で、筆者が借りたのはBay。背面パネルはマットでサラサラとした手触り。スペックシートには「複合素材」と書かれていましたが、樹脂系の素材だと思われます。ガラスを用いるPixel 8に比べると安っぽい印象は否めませんが、いい意味でカジュアルでポップなテイストと捉えることもできそうです。
サイドフレームとPixelの象徴ともいえるカメラバーには再生アルミ材が使われています。Pixel 8に比べると、カメラバーの出っ張りが少なく、すっきりとした印象を受けます。
2. 簡単にエモい写真が撮れるカメラ
Pixel 8aのアウトカメラは広角(68メガピクセル)+超広角(13メガピクセル)。上位モデルのPixel 8は広角(50メガピクセル)+超広角(12メガピクセル)なので、有効画素数だけを比べると、Pixel 8aのほうが高性能だと思う人がいるかもしれません。
しかし実際には、Pixel 8aのカメラの性能はPixel 8よりも抑えられています。広角カメラのセンサーサイズはPixel 8が1/1.31インチであるのに対して、Pixel 8aは1/1.73。ピクセル幅もPixel 8が1.2μmで、Pixel 8aが0.8μm。レンズのF値もPixel 8がF1.68、Pixel 8aはF1.89となっています。画質面ではPixel 8に軍配が上がります。
されど、ほとんどの人はPixel 8aのカメラで満足必至。上位モデルのPixel 8だけでなく、他社のハイエンドモデルと比べても遜色のない画質で写ります。
夕景や夜景など、やや暗い場所でも雰囲気のある写真が撮れます。筆者は日常的には「エモい」という言葉は使わないのですが、Pixel 8aで撮った写真にはエモさを感じたりしました。
動画はデフォルトの設定はフルHD/30fpsですが、4K/60fpsの高精細ビデオを撮ることも可能。筆者が試した範囲では、ブレが少なく、安定した画質で撮影できました。マイクの感度がいいのか、音声もクリアに録音されるように感じました。