AI機能が進化した「Google Pixel 8a」はやっぱりお買い得!?「Pixel 8」との違いをチェック

1. 片手でも楽に操作できるサイズ感

Pixel 8aのサイズは152.1×72.7×8.9mm。Pixel 8よりもベゼルが太いためか、横幅はわずかに太いのですが、それでも片手で無理なく操作できるサイズ感です。指紋センサーが画面内に搭載されていて、右手で持っても左手で持っても使いやすいのも利点。

▲左がPixel 8、右がPixel 8a

▲指紋センサーは画面内に搭載。前面カメラによる顔認証にも対応している

右側面には電源ボタンと音量ボタンを配置。左側面にはSIMスロットを搭載。nanoSIMは1枚しか挿せませんが、eSIMを追加して、2回線を併用できます。これは、キャリアが扱うモデルも同じ仕様です。底部にはUSB Type-Cの接続口を備え、イヤホンジャックは搭載されていません。

▲右側に電源ボタンと音量ボタンを搭載。電源ボタンを長押しすると、AIアシスタント「Gemini」を起動できる

▲底部にUSB Type-C接続口、スピーカー、マイクを搭載。スピーカーはディスプレイ上部にもあり、ステレオ音声を出力できる

カラバリはObsidian(黒)、Porcelain(白)、Bay(ブルー)、Aloe(グリーン)の4色で、筆者が借りたのはBay。背面パネルはマットでサラサラとした手触り。スペックシートには「複合素材」と書かれていましたが、樹脂系の素材だと思われます。ガラスを用いるPixel 8に比べると安っぽい印象は否めませんが、いい意味でカジュアルでポップなテイストと捉えることもできそうです。

▲背面はサラサラとした手触りで、指紋が付着しにくい

サイドフレームとPixelの象徴ともいえるカメラバーには再生アルミ材が使われています。Pixel 8に比べると、カメラバーの出っ張りが少なく、すっきりとした印象を受けます。

▲左がPixel 8、右がPixel 8a。カメラバーの出っ張りは、Pixel 8のほうが控えめ

▲別売りのケース(4900円)を付けると、出っ張りが相殺される

 

2. 簡単にエモい写真が撮れるカメラ

Pixel 8aのアウトカメラは広角(68メガピクセル)+超広角(13メガピクセル)。上位モデルのPixel 8は広角(50メガピクセル)+超広角(12メガピクセル)なので、有効画素数だけを比べると、Pixel 8aのほうが高性能だと思う人がいるかもしれません。

しかし実際には、Pixel 8aのカメラの性能はPixel 8よりも抑えられています。広角カメラのセンサーサイズはPixel 8が1/1.31インチであるのに対して、Pixel 8aは1/1.73。ピクセル幅もPixel 8が1.2μmで、Pixel 8aが0.8μm。レンズのF値もPixel 8がF1.68、Pixel 8aはF1.89となっています。画質面ではPixel 8に軍配が上がります。

されど、ほとんどの人はPixel 8aのカメラで満足必至。上位モデルのPixel 8だけでなく、他社のハイエンドモデルと比べても遜色のない画質で写ります。

▲超広角(0.5×)で撮影

▲広角(1×)で撮影

▲2倍(2×)は、画質劣化が気にならない鮮明な画質で撮れる

▲最大の8倍(8×)で撮っても、画質劣化はこの程度

夕景や夜景など、やや暗い場所でも雰囲気のある写真が撮れます。筆者は日常的には「エモい」という言葉は使わないのですが、Pixel 8aで撮った写真にはエモさを感じたりしました。

▲海辺の夕景を撮影。波打つ水面もいい感じで写った

▲夜景も光と陰が良いバランスで写り、小さな三日月までクッキリと写った

▲料理を撮った作例。色が濃くなり過ぎず、ちょうどいい色合いで撮れた

動画はデフォルトの設定はフルHD/30fpsですが、4K/60fpsの高精細ビデオを撮ることも可能。筆者が試した範囲では、ブレが少なく、安定した画質で撮影できました。マイクの感度がいいのか、音声もクリアに録音されるように感じました。

 

【次ページ】Pixelが使えるAI機能は進化が著しい

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