AI機能が進化した「Google Pixel 8a」はやっぱりお買い得!?「Pixel 8」との違いをチェック

3. 実用的かつ楽しい多彩なAI機能

Pixelの大きな特徴として「AI」が挙げられます。「ChatGPT」などの生成AIが注目される以前から、AIを用いた翻訳機能、画像編集機能などが搭載され、進化を続けてきました。これらAIを用いた便利機能は、上位モデルのPixel 8と同じように使えます。

グーグルが開発した生成AI「Gemini」がプリインストールされていて、従来の「Googleアシスタント」に置き換えて、使うことが可能。会話形式で知りたい情報を調べることができます。

▲「Gemini」は従来の「Googleアシスタント」と同じように使える。「Gemini」を使わず、「Googleアシスタント」を優先的に使うことも可能だ

今年1月から提供が開始された「かこって検索」にも対応しています。ウェブでもSNSでも動画でも、調べたいものが表示されたら、指でぐるっと囲むだけで検索できるという機能。ジェスチャー操作を設定している場合は、画面下に表示される白いバー、3 ボタン操作の場合はホームボタンを長押しすると起動できます。筆者はジェスチャー操作を設定していますが、うまく起動できないことがありました。かこって検索を多用するのであれば、3ボタン方式にしたほうがよさそうです。

▲「かこって検索」は、知りたいことを素早く調べられる

多くの言語に対応する「リアルタイム翻訳」は、精度が高く、スピーディーに翻訳されます。海外出張・旅行ではもちろん、訪日する外国人に接する場合にも重宝しそうです。

▲「リアルタイム翻訳」は、メッセージの翻訳、自動字幕起こし、カメラでの読み取りなど、多彩な使い方がある。使いたい言語をダウンロードしておくことで、オフラインでも使える

画像編集では、不要な被写体を除去する「消しゴムマジック」、指定した被写体を移動させたり、大きくしたりできる「編集マジック」など、高度な編集機能を簡単な操作で楽しめます。Pixel 8に初搭載された、集合写真を撮影した際に複数の写真から全員が良い表情の1枚を生成する「ベストテイク」も利用可能。動画の音声を解析して、無駄な音声を小さくしたり、除去したりできる「音声消しゴムマジック」にも対応しています。

▲不要な被写体を自動で認識、または手動で指定して除去できる「消しゴムマジック」

▲写真に写った物を動かせる「編集マジック」。隠れていた背景がAIで生成される

▲動画の音声のノイズを消せる「音声消しゴムマジック」。人の声を消すことも可能

 

■いま買うならPixel 8よりPixel 8aを選ぶのが得策

筆者がPixel 8aと上位モデルのPixel 8のスペックを細かく比べてみたところ、機能面での大きな相違点は、Pixel 8aが、ワイヤレス充電に対応しているものの、他のデバイスへの給電には対応していない、それくらいでした。Pixel 8と同じように、Pixel 8aも7年間のアップデートが保証されています。ボディの質感やカメラの細かい差分は気にならないのであれば、Pixel 8aを選ぶのが得策でしょう。ただし、Pixel 8aの登場によって、Pixel 8が値下がりしたり、割引価格で買えるキャンペーンが実施されたりする可能性もあります。今後の価格動向にも注視しましょう。

>> Google Store

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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