■16mm(0.7倍)から170mm(7.1倍)までの幅広い焦点距離をカバー
もうひとつの大きな変更点はカメラ。超広角+広角+望遠という構成は前モデルと同じですが、前モデルでは85-125mm(35mm換算)の光学ズームが可能だった望遠カメラの焦点距離が85-170mmに拡大。なお、広角カメラ(24mm)は通常は4つの画素をひとつに結合させて撮影し、2倍ズームではその結合を解除する仕組みによって、48mmでも光学2倍相当の画質で撮影できるようになっています。
カメラアプリも変わりました。前モデルでは写真は「Photography Pro」、動画は「Videography Pro」というアプリで撮影し、映画のような動画が撮れる「Cinematography Pro」というアプリもプリインストールされていました。
Xperia 1 VIでは、これら3つのアプリを新しい「カメラ」アプリに統合。初めてXperiaを使う場合にもわかりやすい操作性になり、「Pro」モードを選択することで「Videography Pro」と同じように凝った設定も行える趣向です。なお、発売時点では「Videography Pro」のような動画のマニュアル撮影モードがありませんが、今後のアップデートで「Pro Video」モードが追加されるそうです。
■本格的なマクロ撮影に挑戦できる
カメラの進化によって実現した新機能が「テレマクロ」。望遠カメラでマクロ撮影ができる機能です。最短撮影距離は4cmで、数十cm離れた場所からの撮影可能。最大約2倍で撮影でき、ナチュラルなぼけ感も演出できます。
筆者が実際に撮ってみると、マニュアルフォーカスなので、通常の撮影よりは難しく、手ブレにも注意する必要を感じました。ピントが合っていることを確認できるピーキングを表示できるので、それを頼りに、Xperiaを持つ手を安定させて撮るとよさそう。いままでのスマホカメラのマクロ撮影とは全く異なる、本格的な “作品撮り” を楽しめること請け合いです。
広角カメラは、前モデルと同じく1/1.35型の「Exmor T for mobile」を採用。2層トランジスタ画素積層型CMOSセンサーで、高感度・低ノイズで撮れることが特徴。夜景撮影や、暗い場所での人物撮影でも力を発揮します。
従来から搭載されているAIによる被写体認識に「AI姿勢推定」を追加。動く人物を撮影する際に、人物が後ろ向きになったり、木陰に隠れりしても、ピントが追尾して撮影できるように進化しています。