■スピーカー音質や基本性能も着実に進化
左右から均等に出力される「フルステージステレオスピーカー」は、新しいスピーカーユニットの搭載によって低音域の音圧レベルが向上。体験会で前モデルと聴き比べて、よりクリアで厚みが感じられる音質になったことを確認できました。
CPUはSnapdragon 8 Gen 3。メモリ(RAM+ROM)は12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GBが用意されます。バッテリー容量は5000mAh。前モデルと同じ容量ですが、動画の再生時間は前モデル(17時間)の2倍以上の36時間以上で、Xperia 1シリーズで最長の電池持ちを実現しています。
Xperia 1 VIはドコモ、au、ソフトバンクが取り扱い、ソニー直販のSIMフリーモデルも発売されます。それぞれの仕様、カラー、発売日は下記の通り。SIMフリーモデルは予定価格も発表されています。
【キャリア向けモデル】
12GB+256GB/ブラック、プラチナシルバー/6月上旬以降発売
【SIMフリーモデル】
12GB+256GB/ブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレット/6月21日発売/19万円前後
12GB+512GB/ブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレット/6月21日発売/20万5000円前後
16GB+512GB/ブラック、カーキグリーン/8月23日/21万9000円前後
■進化は小幅ながら、完成度をさらに極めた「Xperia 10 VI」
ミッドレンジのXperia 10 Vは、前モデルの「Xperia 10 V」と同じ約6.1インチのディスプレイを搭載。上位モデルのXperia 1 VIの画面アスペクト比は変更されましたが、Xperia 10 VIは前モデルの21:9の縦に長いディスプレイを継承。ボディ幅が約68mmで、片手で操作しやすいのも利点。
約164gのコンパクトなボディに5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、標準的な使い方で2日以上の電池持ちを見込めます。
大きな変更点はカメラ。前モデルは超広角+広角+望遠の3眼でしたが、超広角+広角の2眼に変更。ただし、約4800万画素の広角カメラで、約1200万画素で捉えた範囲を切り取る形で光学2倍相当の画質でも撮影できるようになっています。
暗い場所で自撮りをする際に自動でフラッシュが点灯する機能や、好きな色味で撮影できる「ルック」などの新機能も追加。撮影した写真や動画を使って、簡単にショートムービーを作成できる「Video Creator」 もプリインストールされています。
音が左右均等に手前に広がるフロントスピーカーを搭載していることも魅力。前モデルから低音域、高音域の両方の音圧が向上。音量がアップし、よりクリアな音質で再生されるようになっています。
CPUはSnapdragon 6 Gen 1、RAMは6GB、ROMは128GBという構成。ミッドレンジの王道とも言えるスペックで、多くのユーザーは “これで十分” と思うこと請け合い。
カラバリはブルー、ブラック、ホワイトの3色。ドコモ、au、UQ mobile、ソフトバンクが取り扱い、SIMフリーモデルも発売予定。SIMフリーモデルの価格は7万円前後と予告されています。
>> ソニー「Xperia」
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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