数少ない刀削麺の汁なし袋麺「真麺堂台湾刀削麺」 台湾まぜそばとも違う独特の味わいうますぎ事件【アジア袋麺レシピ】

■麺のみを茹で、かやくは和える際の余熱で火が入る仕組み

▲「真麺堂台湾刀削麺」の中身

パッケージは台湾の商品なのに、はっきり日本語が書かれています。これは台湾でたまに見るパターンで、日本と直接関係がない商品や事象でも「パッケージに日本語を入れておくと、商品価値が上がりそう」といった暗黙の慣習によるものではないかと思います。

さて、このパッケージを開封すると、平べったい一方でゴツゴツした刀削麺、そしてかやく、スープの小袋が入っていました。

インスタントラーメンと似ている点です。日本語で書いてあることも手伝って、知らない方作り方は簡単で、600mlの沸騰したお湯の中に刀削麺を入れて4分茹で、ザルで湯きりした後、かやくとタレを和えて完成します。

かやくは刀削麺と一緒に茹でないのもポイントで和える際の熱でほんのり火が入る仕組みのようです。

▲刀削麺を茹でるところ・湯きりするところ

▲刀削麺とかやくとスープを和えるところ

今回はパッケージ裏面でも推奨されていたそぼろ、小ネギ、白ごまなどをさらに加えていただくことにしました。

 

■パンチある辛味とニンニクの風味が、完成度激高の麺の味わいを押し上げる!

▲完成した「真麺堂台湾刀削麺」

和えている間からニンニクの香ばしい香りと辛味を持つスパイシーな香りが鼻をつきましたが、実際にいただくと、想像よりもまろやかなソースの風味。それでいてクセになるようなヤミツキ感がある複雑な味わいです。

この複雑なヤミツキソースをふんだんにまとった刀削麺もまた美味で、袋麺であるにもかかわらず、ツルモチ食感で小麦の風味も強く感じさせます。

なるほど、この麺の完成度の高さを全面に押し出すために、あえて刀削麺スタイルにしたのだろうと思いました。

今回のトッピングとの相性も抜群で、次々に箸が進みアッという間に完食。台湾の食品メーカーの「食にかける強い思い」を、改めてこの「真麺堂台湾刀削麺」で強く感じました。

 

■「汁あり刀削麺」にアレンジするのも面白いかも?

いわゆる「台湾まぜそば」は、日本発祥の「台湾ラーメン」にインスパイアし誕生した、これまた日本発祥の汁なし麺ですが、それとは似て非なるものが、この「真麺堂台湾刀削麺」。台湾で生まれた「リアル台湾まぜそば」と言って良いかもしれませんが、合わせるトッピングの自由度は高く、辛味を強めたい場合はコチュジャンやラー油を加えるのも良いでしょうし、追いニンニクをして、そのパンチを増強させても美味しくいただけるように思いました。

まとめ:
世界的にも珍しい刀削麺スタイルの汁なし袋麺「真麺堂台湾刀削麺」は、麺の美味しさとパンチあるタレの風味でかなりのヤミツキ感を感じる味わいだった!

また、ちょっと荒業ではありますが、即席の鶏ガラスープと混ぜて「汁あり刀削麺」にアレンジするのも面白いかもしれません。何よりクオリティの高い刀削麺ですので、様々な食べ方を挑戦したいと思いました。

中華・台湾系食材店では比較的目にする機会が多い「真麺堂台湾刀削麺」。本当に麺が激ウマなので是非一度食べてみてくださいね。

<取材・文/中西ふみえ、松田義人(deco)>

松田義人|編集プロダクション・deco代表。趣味は旅行、酒、料理(調理・食べる)、キャンプ、温泉、クルマ・バイクなど。クルマ・バイクはちょっと足りないような小型のものが好き。台湾に詳しく『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)をはじめ著書多数

 

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