ロッジ型テントは“切妻”が多いのですが、「ビバレースクリーンツールームロッジ540UV」は棟がちょっと短い“寄棟”。さらに軒をなくすことで雨や風に強く、軽くなっています。
収納サイズは幕が78×29×29cm・11kg、ポールは72×18×18cm・14kg。奥行きを考えればかなり軽くなっています。
ライナーシートには切れ目があるので、ここからインナーテントを取り付けます。
フレームは前後・左右対称なのでどちら側に付けてもOK。
最後にフライを被せて完成。奥行き540cmで区画サイトを効率よく利用できます。
90年代の「ビバレー」は手前のパネルを跳ね上げる仕様でしたが、「ビバレースクリーンツールームロッジ540UV」は片サイドと後部パネルが跳ね上げ可。各パネルのメッシュは巻き上げて開放することだってできます。
メッシュごと跳ね上げて居住スペースを拡大するもよし、リビングや寝室に風をたっぷり取り込みつつ虫の侵入を防ぐもよし。
サブポールは3本付属していてそのうちの1本が長くなっています。これ、サイドパネルを連結させたままで跳ね上げる場合、中央を長くすることで雨を排出しやすくなるんです。この気遣いがいい!
■熱を溜め込まないから夏キャンプにいいかも
フライとインナーの前後に大型メッシュを搭載するほか、フライの片側がほぼ全面大型メッシュにできます。
ライナーシートと相まって夏キャンプではかなりいい心地よく過ごせるというわけ。
リビングはとにかく広い。インナーを装着しても4〜5人分のファニチャーをセットできるし、インナーを取り外してグループのリビングとしても利用できます。
それに四方に大型メッシュがあるので熱気がたまりにくい!
ちなみにフライの跳ね上げは片側(写真では右側)のみですが、インナーは前後どちらにも付け替えできます。
区画サイトで駐車スペースが決まっている時はテントの向きを変えて設営するなど、場所によって色々なアレンジを楽しみましょう。
ちなみに壁面側には大型のメッシュ窓と大型の下部ベンチレーターを搭載。雨の日でも効率よく新鮮な空気を取り入れられます。もちろん天井にもベンチレーターがありますよ。
寝室だって広い! 天井が高い! ハイコットだって余裕で設置できるし、立って着替えられます。3方向に備えているメッシュは、冬は全閉できるのもポイントです。
インナーをフライのベンチレーターがある側に付けた場合、インナーの窓はフライの窓とリンク。リビング側にはメッシュ窓がなくなりますが、肌寒い季節に効きます。
季節柄、夏キャンプでの使い勝手をチェックしてみましたが、フライはスカートが全周についているし、リビングではコロナ社製の石油ストーブを使用OK。秋冬キャンプだって心地よく過ごせる工夫が満載。
季節を問わず、家族と出かけたくなるテントに仕上げています。
>> キャプテンスタッグ
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/キャプテンスタッグ>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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