4本のドライバービットは、ボディの正面にあるサイドオープン式の蓋の中にあります。この蓋の開け閉めの感覚がとても良い! スルっと開くけど閉める時はカッチリとしまる触感、工具に何かしらのフェチを感じる人には理解してもらえるポイントだと思います。キーホルダーとして付けていれば、手遊びトイ的な感覚も楽しめます。
コンパートメントには、4本の両頭六角ビット(SL3.5、PH0、T8、T6、H2、H1.5、PH2、PH00)が収納されており、合計8種類のサイズが用意されています。これらのビットは高品質のS2鋼で作られており、耐久性があり日常作業であれば充分な剛性をもっています。精密ドライバーキットのビットも収納可能なので、デフォルトで付属するビットをあまり使わないのであれば、お気に入りのビットを収納しても良いでしょう。
先端に1か所、テール側のサイドに1か所、計2か所のビット装填部があり、用途やトルクに応じて使い分けが可能。テール側に差し込んで使えば、より強いトルクをかけられます。ビットを受ける部分にはマグネットが仕込まれており、ビットが自重で落下することを防いでくれます。
この手のEDC(Every Day Carry)系ドライバーは、単四電池を使用したコンパクト懐中電灯のボディを流用したようなものが多いのですが、小さすぎると握りづらくトルクをかけづらいというウィークポイントがあります。本職のドライバーほどの使い方は望まないので仕方ないと諦める部分かもしれませんが、「Otacle D1」は角型ボディのためか、しっかりと握れます。12mmの絶妙なハンドル幅はツールとしての使いやすさが考慮されたデザインだと思います。
時計の電池交換、眼鏡のメンテナンスなど日常でちょっと手直ししたいシーンで活躍する精密ドライバーキットです。
デザインや機能はもちろん、チタン合金製である点が何より魅力的。精緻に削りだされたボディと仕上がりの良さを考えると、飛び切りコスパが良いように感じます。高品質なTC4チタン合金で作られたボディは、耐久性、耐食性、軽量性にも優れています。ユニークなビット収納方法と実用性に優れたデザイン性はEDCツールとして非常に優秀です。
>> OLIGHT
<取材・文/GOL>
GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。
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