■画面が大きくなり、カメラバーのデザインを一新
Pixel 9は6.3インチ、Pixel 9 Pro XLは6.8インチの有機ELディスプレイを搭載。それぞれ前モデルよりもわずかに大きくなり、解像度が向上しています。画面の明るさも向上したので、晴れた日の屋外でも見やすくなっています。
前モデルでは背面のカメラバーとサイドフレームがシームレスにつながっていました。新しいPixel 9/9 Pro XLではカメラバーがサイドフレームから独立して長円形になっています。また、前モデルの背面パネルはエッジが曲面でしたが、Pixel 9/9 Pro XLはフラットで、サイドフレームの存在感が強まり、引き締まった印象を受けました。新旧どちらのデザインを好むかは意見が分かれそうです。
なお、従来モデルと同じように、Google純正のスマホケースを付けるとカメラバーの出っ張りは目立たなくなります。
■カメラの新機能「一緒に写る」の使い勝手は?
サイズ以外でPixel 9とPixel 9 Pro XLの最大の差分はカメラ。Pixel 9は広角(50メガピクセル)+超広角(48メガピクセル)の2眼、Pixel 9 Pro XLは広角(50メガピクセル)+超広角(48メガピクセル)+望遠(48メガピクセル/光学5倍)の3眼カメラを搭載しています。
カメラの詳細スペックを比べると、広角カメラと超広角カメラの仕様は共通していて、画質は同等でした。Pixel 9 Pro XLの優位性は光学5倍ズームで撮影できることにあります。デジタルズームと組み合わせた超解像ズームでは最大30倍まで撮影でき、かなりキレイに写ることも利点です。
両モデルに共通する新機能は「一緒に写る」。例えば、5人で集合写真を撮りたい場合に、まず1人が4人を撮影して、その後、撮影者を交代して撮影すると、2枚の写真が合成されて5人の集合写真になるという機能。実際に試してみると、あたかも一緒に並んで写したように自然に合成されました。家族や友人と集合写真を撮る際に、近くにいる人にお願いする必要がなくなりそうです。
なお、Pixel 9 Pro XLは、高解像モード、RAWでの撮影、手動でのレンズ選択ができる「プロ設定」を利用可能。撮影した動画がクラウドで高画質に処理される「動画ブースト」機能に対応し、夜景をきれいに撮れる「ビデオ夜景モード」も搭載しています。