スタンスミス“じゃない”白スニーカーの最有力候補は「無印良品×リーボック」かもしれない

■基本性能はほぼ“クラブC”!ロゴがない分カジュアルすぎないのもGOOD!

リーボックとの共同開発により生まれたコチラは、商品名こそ「コートスニーカー」(8990円)ですが、パッと見はほぼCLUB C(クラブシー)。

「ポンプフューリー」が定番なら、クラブCは“裏定番”といったところでしょうか。

なお、「コートスニーカー」という名称ですが、シューズには“コート系”というジャンルがありまして、テニスやバスケットボールなど、主にコートでプレーするシューズを総称してコート系と呼んでいます。

クラブCに関しても、元はテニスプレーヤーに向けて作られたモノ。ゆえに、シンプルでクリーンな顔つきながらも履き心地はバッチリ、というわけです。ちなみに、クラブCの「C」は、「Champion」の略。

普段、ニューバランスやナイキのエアマックス等、ハイテクシューズに足が慣れきっている人にとっては、わざわざソールがフラットなコート系シューズを選ぶ理由はないかもしれません。

しかし、これはただのスニーカーにあらず。その理由は、ソールにリーボック社の「DMX マイクロバブルテクノロジー」を搭載しているから。

ざっくり説明すると、カップソールの中に気泡を入れることで反発力を高める技術のこと。話だけ聞くとエアマックスと似たような構造かと思いきや、無印良品の公式サイトに掲載されている図を見ると、エアというよりはさながらバブルのような小さくて丸い形のゴムが敷き詰められおり、それが歩きやすさに直結している…ということらしいです。

これを履いて数時間歩き回ってみましたが、たしかに足の調子はすこぶる良好。HOKAやニューバランスといったクッション性の高いシューズを履くことが多い私でも、違和感なく過ごせたのはうれしい誤算でした。

おそらく皆さんも気になっているであろう、先程からチラチラと見える謎の輪っか。これは指を引っ掛けることで、靴べらを使わずとも履ける…というデザインだそう。

もちろん、これはクラブCにはない意匠。ぶっちゃけ必要ないかな…というのが正直な感想です。絶妙に使いづらい位置に輪っかがあるので、結局靴べらを使った方が確実で早いなという印象でした。

そもそも、かかとの内側に足が入れやすくなる素材を使っているらしく、ループがなくともラクに脱ぎ履きできるんですよね。

知人がリーボックのクラブCを持っていたので、ちょいと拝借してきました。だいぶ使い込んでいるので比較対象になるか微妙なところですが、改めて見ると、デザインはほぼ同じであることがわかりますね。

素材については、リーボックがガーメントレザー(天然皮革)を使用しているのに対し、無印良品は天然皮革とフェイクレザーを組み合わせています。現代のフェイクレザーってとんでもなくクオリティが高いですから、ここは特にネガティブな要素ではなさそう。

ソールについては、「DMX マイクロバブルテクノロジー」が搭載されているかいないかが大きな違い。アウトソールのパターンも若干違いますね。

ということで、無印良品とリーボックが共同開発した「コートスニーカー」を深掘りしました。元ネタとなるクラブCの完成度の高さは言うまでもありませんが、そこからさらに無印良品らしいエッセンスを注入することで、シーン問わず使える万能スニーカーに仕上がっていると思います。

なお、現在は完売しておりますが、無印良品 銀座店の店員さん曰く「再入荷はある“かも”しれません」とのことでしたので、気になる人はぜひチェックしてみてください!

>> 無印良品

<文/若澤 創(&GP)>

 

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