ナイトハイクや自転車のナイトライドでは基本、遠くまで照らしますが、靴紐を結び直したり地図を確認することもあるわけでそのままの光だと強烈すぎ!
アダプティブライトビームでは、センサーが瞬時に状況を計測し、自動的に焦点と光量を調整するという先端技術です。いちいちボタンやダイヤルを操作しなくていいのはラクちん。ケービングやナイトカヤック、両手を使う整備やDIYでもありがたみを感じるでしょう。
センサーは中央付近にあるので、キャップのツバとは干渉しません。
ここまでは「HF8R Core」と同じですが、違いは赤だけでなく緑、青の光も搭載していること。
「HF8R Core」の左上レンズは赤い光だけを発しましたが、「HF8R Core RGB」では緑と青に切り換えられます。
赤い光はまぶしすぎず、すぐに暗闇に目が慣れるため天体観測で重宝します。緑は動物に配慮した光とも言われていて、愛犬との散歩にいい感じ。青い光は手元の作業向きと言われています。
「HF8R Core RGB」は、DIYやペットのケアなど幅広いシーンに対応できるようになりました。
■アプリを使ってひっそり起きられる
「HF8R Core RGB」も「HF8R Core」もアプリ(レッドレンザーコネクト)を使って操作可能。
ボタンとは違って一息に明るさや色変えができ、リモコン替わりに遠くから操作OK。点滅のインターバル変更やタイマー機能も使えるんです。
タイマーはオン/オフの同時設定はできないものの、時間をかけて(最大10分)明るく(暗く)するなんてことだってできます。
釣りなど夜明け前に起きて準備をしなくちゃいけない場合、パッと明かりがつくとまぶしくてしばらく目を開けられないけれど、1〜2分かけて明るくなればいい感じに目が覚めるというわけ。
アラーム音やバイブだと周囲のテントに響くけど、光なら迷惑かけずに朝活準備ができる。最高です。
ヘッドバンドは「HF8R Core RGB」「HF8R Core」ともに後頭部側が二股になっていてずれにくいプロ仕様。取り外し可能なトップバンドでしっかり支えてくれますが、それでも頭部の違和感は否めません。
これが苦手な人は別売「ベルトクリップ」(770円)でバックパックのハーネスに取り付けて。
そもそもレッドレンザーはプロユースで高い評価を得ているブランド。作業用ヘッドランプではヘッドバンドを外してヘルメット装着用マウントを取り付けられるようになっています。
「HF8R Core RGB」と「HF8R Core」にはそのエッセンスが盛り込まれていて、「ベルトクリップ」など別売アクセサリを取り付けられるようプレートが付属しているんですね。
付属プレートは別売「ブラケット」(1430円)にも対応していて、自転車やタープポールに装着できます。使わないときはライト本体だけ取り外しておける安心仕様でもあります。
じつはこの「ブラケット」、ハンドルへの取り付けだってめちゃ簡単。両側に伸びる溝付きベルトがすんなりダイヤル側に収まるんですから。
「HF8R Core RGB」はバッテリー交換できないのが残念ですが、防水・防塵性能が高く、製品登録すれば7年保証。アプリの使いやすさ、そして通常のキャンプやハイキングでは大げさとも言える最大1600lmは、自動や手かざしで操作するライバルたちを圧倒します。
とある釣り好きは「ホタルイカすくいは明るさが釣果を左右する」ので年に数度の富山・ホタルイカすくい旅のためだけに「HF8R Core RGB」を手に入れたいと教えてくれました。それくらいアクティビティに没頭したい人が待ち望んでいたギアに仕上がっています。
>> レッドレンザー
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/レッドレンザー>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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