フツーのメガネの感覚で使えるXRグラス「MiRZA」。その使い勝手は?

NTTコノキューデバイスが、初のXRグラス「MiRZA(ミルザ)」を発表しました。軽量のメガネ型デバイスで、対応スマホと無線で接続して使う仕組み。今秋発売予定で、希望小売価格は24万8000円となっています。発売に先駆けて、体験することができたので、使用感を交えて紹介します。

▲MiRZAは今年の秋に発売予定。主に法人向けに販売されるが、ドコモオンラインショップ、amazonなどで一般ユーザーも購入可能

まず、NTTコノキューデバイスという会社について。NTTドコモが100%出資する「NTTコノキュー」という会社があり、2022年10月からXR、メタバース、デジタルツイン領域の事業に取り組んでいます。そして、2023年4月にNTTコノキューとシャープが合弁で設立した会社がNTTコノキューデバイスで、新しいXRデバイスの企画・開発を行っています。

 

■スマホとワイヤレスで接続して使える

今回発表されたMiRZAは、同社が初めて開発した製品。主に法人の利用が想定されていますが、個人でも購入できます。

▲MiRZAのパッケージ。遮光のためのシェード、充電用のUSB-Type-Cケーブルなどが同梱されている

▲シェードは半遮光と全遮光の2タイプを付属

最大の特徴は、バッテリーを搭載しながら約125gという軽さで、フツーのメガネに近い感覚で装着できること。専用アプリをインストールしたスマホと無線(BluetoothとWi-Fi)で接続し、完全にワイヤレスで使えることも利点。

▲MiRZAの利用イメージ

透明のグラスには数本の横線があり、フレームの内側から投影された映像がそこに反射して見える仕組み。ディスプレイの解像度はフルHD(1920×1080)で、視野角は45°(対角)。輝度が約1000ニトと、かなり明るいことも特徴。3つのカメラが搭載されていて、空間を認識し、6DoFコンテンツ(ユーザーが首を前後・左右・上下に振ることに加えて、歩行しながら体験することも可能)を楽しむこともできます。

▲グラスの上部にMicroOLEDが搭載されていて、グラスのミラーバー(線がある部分)に映像が反射される仕組み

▲中央にフルHDのカメラを搭載。左右に空間認識用のカメラを搭載している

プロセッサーにはクアルコムの「Snapdragon AR2 Gen 1」を使用。これによって、グラス内でのソフト処理を分散させられ、スマホとの無線接続を実現。スマホと接続した状態で、カメラでの撮影、通話なども行え、複数の画面を同時に表示したりすることもできます。対応するスマホは、発売当初はAQUOS R9だけですが、順次拡大される予定です。

▲対応スマホは当初はシャープ製のAQUOS 9のみだが、今後増える予定

 

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