ひと回り小さくなった万能クッカー「トレイルポット」はソロ旅にピッタリ!

■フッ素樹脂加工で食後の手入れが簡単

「トレイルポット」シリーズは1mm厚のアルミにフッ素樹脂加工を施していて、使用後にサッと汚れを落とせるようになっています。

米粒がこびりつかないし、汚れが残りがちな立ち上がり部分だってシリコンスプーンを使えばきれいになる! ただ、ハンドルを取り付けたリベット周辺だけは汚れが残るのでペーパー必携。

▲長めのつまみが付いたふた

ふたはフッ素樹脂加工ではないのでお皿に。つまみが見えるように置いたので斜めになっていますが、つまみを畳めばへこみにきれいに収まり、フラットになります。安心を。

鍋のフチは外側に巻いていて、汁物を注いだ後に外側に垂れにくくなっています。コレ、重要。

 

■調理小物を入れてみた

「トレイルポット」シリーズはバックパックへの収まりが良く、ギアコンテナとしても優秀だとされています。

ソロ向きの「トレイルポット S900」ではどんなモノが入るでしょうか?

▲110サイズのOD缶、CB缶のショートサイズが入る

110サイズのOD缶と小型バーナーを入れても余裕あり。箸やスプーン類も収まります。CB缶のショートサイズも収まりますが、バーナー本体を入れる余裕はありませんでした。

▲φ84×H95mmのカップは飛び出る

残念ながら高さが合わなかったチタンカップですが、ふたを載せて手持ちのバンドで留めちゃえばふたと鍋本体との隙間はほぼなくなります。よほどの小物でなければ隙間から飛び出すことはなさそう。ここらへんはユーザーの考え方次第で、アリといえばアリ。

ちなみについ最近、「トレイルポット S900」にぴったりおさまる「トレイルカップ300」(5280円)、「トレイルポット S1200P」にフィットする「トレイルカップ500」(5830円)が発売されました。

丸形のチタンカップ、丸型と豆型の樹脂製カップの3点セットでチタンカップは火にかけてOK。

▲「トレイルカップ300」は110サイズ、「トレイルカップ500」は250サイズのOD缶がぴったり

「トレイルカップ300」を入れてから小物を詰めれば鍋内側に施したフッ素樹脂加工のダメージも低減できそう。スマートです。

▲フリーズドライ食品は奥行きがぴったり

次は食品の収納。棒ラーメン(長さ約18cm)や2/3サイズのスパゲティ(約17cm)は微妙に入りきらない…。どうしたものかと思いましたが、フリーズドライ食品との相性が抜群。奥行きをそろえられるのが気持ちいい。

大体のサイズ感がわかったので、手持ちの調理道具を詰めてみました。

▲コーヒーセット(ドリッパー、豆、フィルター)、バーナーとライター、調理器具(折りたたみ包丁、フォーク、箸)、食品(米1合、調味料、フリーズドライ食品)

燃料缶と生鮮食品は別になりますが、これだけのものが入りました。フッ素樹脂加工が傷みにくいよう、金属製品をペーパーでくるんでぴったり収まります。

ミニメスティン用まな板が入るかもですが、付属の収納袋に余裕があるのでまな板と皿にできる葉書大の板をいっしょにイン。ピッタピタの収納袋ではない“遊び”があるとパッキングの夢が広がります。

*  *  *

「トレイルポット」シリーズは、何が入るか、どう入れるかを考えるだけでワクワクします。「トレイルポット S900」にはフライパンがないため心許なく感じるかもしれませんが、“先に作ったおかずをつまみ、〆のご飯を炊く”、“具だくさんスープを作って、最後に麺をいれる”など工夫次第で何品でも作れます。

出発前はスタッキング、旅の途中では調理計画に知恵をしぼる。そんな初心者からベテランまでずーっと楽しめる道具です。

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<取材・文/大森弘恵 撮影協力/パーゴワークス>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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