そんなそこそこの荷物がこの「バンテージ 30L」のフロントポケットにはキレイに収まってくれるんです。
例えば動画撮影機材だと、ミラーレス一眼に換えレンズ1本、動画撮影用のジンバルに予備バッテリーなどの細々とした機材が入って余裕です。小型の三脚も入るので、よっぽどの撮影でなければ「バンテージ 30L」のみでイケちゃいます。
また、時季にもよりますが、2泊3日程度の出張に必要な着替え類もバッチリ。2日分の着替え一式とオフタイム用のリラックスウェアに、ひげ剃りやボディクリーム、エチケットアイテムなどを入れてピッタリ。ただ、冬は流石に1泊2日が限界です。
ついでに言うと、“寝るだけ”のテント泊装備も入っちゃいます。実際にこの装備でキャンプに行くことはほぼありませんが、まぁこれだけ入るんですよーということで。
ちなみに、バッグ底部には独立した荷室が。出張時のオフ用のサンダルを入れたり、急な雨対策にレインウェアを収納しておくのにピッタリ。ただ、ここに荷物を入れるとその分フロントポケットの容量が減るのでご注意を。
■PCスリーブが技アリな配置で背負いやすい
フロントポケットべた褒め祭りをしてきましたが、ビジネスシーンに欲しい機能も充実しています。まず、PCスリーブですが、16インチまでのPCが収納可能。一般的なビジリュックだと、大体13インチ前後のものが多く、あっても15インチくらいまでな印象。そもそも16インチPCを持ち運んで使うというのが少数派なんですが、このサイズ感がかなり嬉しいし、なんならこのPCスリーブのサイズが買う決め手になったまであります。
さらにこのPCスリーブの配置箇所にも秘密が。これ、よくある背中側ではなく、バッグ中央側に配されているんです。バッグ中央側に配置されていることで、背負った際にバッグが背中にしっかりフィットしてくれるんですよ。だから長時間背負ったり、背負って歩くときも快適なんです。
では背面側には何があるのかというと、タブレットや雑誌・資料を入れるのにちょうどいいポケットと、細かいガジェットを収納可能なファスナー付きポケット。このおかげで商談時や撮影時に使う資料をついクシャクシャにしてしまうこともありません。私の場合、このポケットはメーカーの展示会や新商品発表会時に大活躍。カタログや発表資料を沢山頂いても、このポケットに入れてしまえば手ぶらで動けて、楽ちんなんです。
ただ、このPCスリーブと背面ポケットのあるコンパートメントは、それほどマチがありません。厚みのあるものを入れようとすると背負い心地がかなりイマイチになるので注意。バッグインバッグを入れる場合は薄手のモノにしておくのが吉。
バッグのトップ部分には小物収納にぴったりなポケットが。鍵や常備薬に名刺入れ、予備のマスクなどをしまっています。たまに、PCスリーブのファスナーと間違えて開けてしまって「ン゙ー!」となるのが玉にキズ。
バッグの両サイドには、タンブラーやボトルを入れられる細長ポケットが配置されています。折りたたみ傘を入れておくのにも使えます。ただ、細長すぎてボトルを選ぶのが難点。500mlペットボトルがすっぽり収まります。
バッグ背面外側には隠しポケットが。貴重品類などをしまって置けるし、背負ったままアクセスできます。私はここに絶対になくしてはいけない入館証を入れておくようにしています。
というわけで、ニーモイクイップメントの「バンテージ 30L」でした! 細かいところを見ると気になる点もありますが、大容量なフロントポケットに技アリ配置のPCスリーブで、期待値以上の仕上がりで大満足。うーん。さすがいい仕事してくれるぜ、ニーモ。
ちなみに、カラーはブラックとチャイ(イエロー)の2色で、サイズは20L(1万9800円)、26L(2万4200円)、30Lの3サイズ展開。20L、26Lはポケットの配置や使い勝手がかなり変わってくるのでご注意を。
<取材・文/山口健壱(&GP)>
【関連記事】
◆傘より高い耐水圧って頼もしすぎ!ミレストの防水バッグはノートPCも大切な資料も濡らしません
◆満員電車でもスマートに持てる。前持ちしやすいビジリュック「カジェタブルDP2」
◆真っ黒&ポケットたくさん。現代の働き方に必要な機能がすべて揃ったインケースの新型リュック
- 1
- 2