シャープナーにビットソケットが必要?と思う方もいるかもしれませんが、一番の魅力はシャープナーとの組み合わせです。マルチツールというと「何でも使える」ことを謳うものと、特定の用途にフォーカスしたものがあります。最近はツール数を限定して携帯性やコンパクトさに重きを置いたものが多く、このアイテムの特徴はそんな特定用途に限定したものです。その用途とは“アウトドアサバイバル”。ナイフや釣り具、狩猟具といったサバイバルで使用するメイン装備をメンテナンスするためのアイテムです。
デフォルトで付いているビットは星型のトルクスビットT6とT8。トルクスが付いているのはいかにもアメリカンですね。ソケットの底にマグネットが付いていて落下を防止します。ソケットは180度展開が可能で、90度と180度でラッチがかかります。トルクをかけて使いたければ、90度に曲げて使うと握りやすいと思います。ビットは電動ドライバーでよく採用されている対辺6.35mmのヘックスタイプ。ビットの全長が25mm以内であれば、ほとんどのものが付けられます。デフォルトのトルクスをあまり使わない方は、他のビットを収納してもよいでしょう。
ビットソケットを展開すると、ソケット収納部に指をかけやすくなります。人差し指と中指でソケットを挟むような感じで使えるので、非常にトルクがかけやすいですね。繊細なトルクをかける時は、180度展開した方が回しやすくなります。コンパクトなのに握りやすいデザインが特徴です。
テール部分にキーリングが通るマイナスドライバーを装備。露出しているネジであればけっこう使えます。
自宅で刃物を丁寧に研ぐのに比べれば簡易なシャープナーですが、現場で手軽に使えるのは本当に便利。刃物を研ぐのが苦手な初心者でも使えます。コンパクトで多機能、そしてスタイリッシュなデザインが魅力のCRKT「ナイフメンテナンスツール」は、日々の携行品として、あるいはアウトドアでの緊急時にも役立つアイテムです。
<取材・文/GOL>
GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。
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