■3つの製品の使い心地は?
ここからはそれぞれの製品の使用感をリポートしていきます。
▼oricarmes「JB64型ジムニー専用ダッシュボードトレイ」
運転中の視線移動が少なく便利だが…
ダッシュボードトレイの便利なところは、メーター上にスマホを置けるので、地図アプリをカーナビとして使用する際に、最小限の視線移動で地図を確認できること。例えるならヘッドアップディスプレイのような感覚です。
スマホはトレイの中に立てかけるだけ。滑り止めがついているのでコーナリング中にスマホが滑ってしまうこともありませんでした。ただ、スタンドの高さの関係でスマホは横置き専用になります。筆者は地図アプリを縦画面で使っているので、横画面の地図表示は違和感がありました。でもこれは慣れれば解消されるはずです。
ダッシュボードにスマホを設置すると、車種によってはスマホが運転席からの死角を作ってしまうこともあります。しかしこのトレイは運転席から見た時にスマホがボンネットからはみ出さないので、スマホが死角を作ることはありません。「これはうまい場所を見つけたな。多くのジムニー乗りから選ばれているのもわかるな」と感じました。
難点を挙げるとすれば、トレイ自体が大きく複雑な形状をしているので、スッキリしているダッシュボードがかなりゴチャゴチャした印象になってしまうこと。
さらに陽の差し込み方によってはトレイがフロントガラスに映り込んで前方がやや見づらくなる時間帯がありました。映り込みはトレイにスマホだけでなく小銭やガムなどを置いているとより顕著になります。スマホを充電する場合もケーブルの映り込みが目立ちました。筆者はクルマをなるべくシンプルな状態で使いたいのでちょっとマイナスポイントが大きいなと感じました。
▼槌屋ヤック「JB64/74 ジムニー専用 スマートフォンホルダー」
インパネ内に馴染むデザインが秀逸。スマホも見やすい!
今回、もっとも感心したのがこちら。車内のわずかなスペースを有効活用し、スッキリしたデザインを壊さずにスマホを置けるようにしています。「うまい場所を見つけたな」と驚きました。筆者がジムニーを買ってから1年間スマホホルダーを使わずにいたのはプラスチック感が強く、意外と存在感のあるものが車内に存在するのが好きではないから。でもこれは違和感がなく、まるでこの装備が標準で付いているのではないかと感じるほどです。
設置場所がタコメーターの左側になるので、運転席からの視認性がいいのもポイント。スマホ画面の右下がステアリングで少し隠れてしまいますが、ナビ画面をチラッと見るのに支障はありません。
スマホはアンダーアームに載せて上からホールドする構造になっています。わずかな力でスマホを固定できるのに、たとえば急加速した際などにもスマホがホルダーから外れにくい形状をしているので、運転中にスマホが落ちて慌てることもありませんでした。
本体中央にもアームが格納されていて、これを出せばスマホを横向きに固定できます。ただ横向きにすると視界の中にスマホの画面が大きく入ってきて運転中に気になる場面があったほか、充電中はケーブルがディスプレイに完全にかかってしまうので、縦画面での設置をおすすめします。
▼長靖工業「JB64/74 ジムニー専用 スマートフォン車載ホルダー」
ハードな見た目がジムニーに馴染む
ジムニーのインパネはオフローダーとしての機能を追求したハードな雰囲気が魅力。助手席側の乗降グリップも太くてゴツく、シボのデザインも相まってハードなイメージを強調しています。こちらのスマホホルダーはアルミニウム合金製で、ジムニータフな雰囲気にハマります。
アーム式のスマホホルダーの場合、本体を両面テープや吸盤で固定するタイプだと走行中の振動でホルダーが落ちてしまうこともありますが、これはグリップについているネジを利用しているのでその心配がありません。
スマホの固定は強力なバネで挟みます。3週間ほど使ってみましたが走行中にスマホが落ちてしまうこともありませんでした。固定部の向きを変えることで縦画面、横画面どちらでも好みで使えるのも便利です。
ホルダーの角度は2つのボールジョイントで自在に調整できます。画面の向きも縦横自由にセッティング可能。ただ、固定場所が助手席前なので、地図の確認する際などは視線をかなり外す必要があります。これは助手席の人が使うのに向いていると感じました。
<取材・文/高橋満(ブリッジマン)>
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