ほどよく燃えて調理使いやすい! 10年目を迎えた今、「アタゴ」のよさを再確認

■深型じゃないけどよく燃える

「アタゴ」は上部が二重壁になった焚き火台です。二次燃焼を促す焚き火台は「パイロン」みたいな煙突状やボックス型でも深いものが多いのですが、それらに比べると炉は浅め。はたしてその効果は?

50cmほどの薪なので飛び出ていますが、キャンプ場で販売されている30〜40cmの薪であればちょうどよく収まります。

炉の内側を見ると、下に大きめの空気孔、上にも小さな穴が点在しています。下の空気孔から入った空気が一次燃焼を助け、炉が暖まってくると上部の穴から熱風が出て二次燃焼を促していることがわかります。

広口なので煙突効果は期待できませんが、高火力であっても燃えすぎ注意というものでもありません。ちょうどいい。

それに取り入れる空気の量を調節するハンドルも付いています。

▲家族みんなで囲めるサイズ

φ40cmという大きめ焚き火台で、おまけに3層構造だからそこそこ重量がありますが、準備も後片付けもめちゃ簡単。

錆びは浮きますが、焚き火の熱を受けてもそうそうひどい歪みはなくロングライフ。

▲「ファイヤーボウル」は熾火でじっくり料理が得意。一方「アタゴ」は熾火を使った保温料理から、中華鍋を振るような豪快料理まで多彩

「アタゴ」の炉にはφ35cm以下のダッチオーブンやケトルがすっぽり入るので、蓄熱性の高さを活かして効率よく調理や保温ができます。少ない木炭でも熱がじんわりと鍋やケトル全体を包み込む。さらに別売の「コンベクションリッド」というアラミド製のふたを使えばより熱を無駄にしません。

カッコいいけどプライスがかわいくないと及び腰な人は多いと思いますが、この多機能ぶりとタフさは適正価格と言えるでしょう。

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<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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