世界の機内食案内[21] エールフランス パリ~東京

【パリ~東京(羽田)】AF274

[1回めの食事]

出発時間が時間ですので、安定飛行に入ってすぐに最初の食事が運ばれるとはいえ、もう夜中の1時半近いです。食事が出てくるまで、寝るに寝られません。

そんな中、エコノミークラスの中で、一番先に私のところに食事が届けられました。なぜかというと、別料金を支払い、特別なミールを事前に注文しておいたからです。

エールフランスでは、いくつかの長距離便で「アラカルトミール」という有料の特別メニューを提供しています。日本~パリ間では、パリ出発便のみで提供されます(※)。

※2016年11月1日(火)以降の日本発のフライト(東京・大阪~パリ行き)でも、アラカルトミールが提供されるようになりました。エコノミー、プレミアムエコノミークラス限定で、「トラディション」(18ユーロ)、「オーシャン」(15ユーロ)、「イタリアン」(12ユーロ)の3メニューが提供されます。注文は、出発の90日前から24時間前まで可能です。

メニューはいくつか種類があり、私は“フランス料理の核心への旅”をテーマにした本格フランス料理メニュー「トラディション」を選択しました。価格は18ユーロ。

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食事の準備がされる中、「あなたはアラカルトミールを注文されていますよね?」と、フランス人CAさん。「Yes」と答えると、箱型パッケージのミールが目の前に置かれました。

飲み物を聞かれたので、シャンパーニュと赤ワインをお願いすると、それもすぐに持ってきてくれました。シャンパーニュはしっかりめに注がれています。

この時点で、食べ物と飲み物があるのは私だけ。周りからの視線を感じつつ、早速いただくことにしましょう。

その前に撮影必須ですが、機内が暗い上に、私の座席の照明の当たる位置がかなりズレていて、テーブルの上に光が届かず…。画像がかなり暗めですが、ご容赦ください。

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パッケージの蓋を開けると、こんな状態で入っています。

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ナプキンは布製で、ガラス製のコップに恭しく入っていました。ジュース類はもらわなかったので、コップは使う機会がなかったのが残念。そのまま返却しました。

カトラリーは当然シルバーです。

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かなりボリュームありそう!

[前菜]

フォアグラのテリーヌ、パンデピス、干しイチジクのチャツネ、ベビーほうれん草

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無料の日替わりミールでは決して出てこないフォアグラ。それも、ある程度の厚みのある一切れが出てきました。スパイス入りのパンデピス(ジンジャーブレッド)に載せ、甘いイチジクのチャツネを添えていただきます。

これには甘めの白ワインや貴腐ワインが合いますが、シャンパーニュと合わせて楽しみました。

[メイン]

鴨のコンフィ、ハーブとキノコのソテー、ポテト添え

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画像だけ見ると、茶色い肉の塊ですが、かなり大きな鴨のもも肉のコンフィです。味付けはちょうどいいですが、油で調理しているコンフィなので、やや脂っぽさが気になる人もいるかもしれません。肉が大きく、さすがに食べ切れませんでした。

[チーズ]

カマンベールチーズ、ブドウ

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個包装のカマンベールは無料日替わりミールでもよく出てきますが、ちゃんと器に盛り付けられ、フルーツまで添えてありました。チーズ自体は、おそらくいつものチーズと同じように思われます。

[デザート]

クルミのアーモンドケーキ

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もちっとした生地の間に、濃厚なナッツのクリームが挟まれていて、これはおいしい。さすがにデザートのレベルが高いです。

○パン、バター

○コーヒー

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赤い箱は、塩(S:Salt)と胡椒(P:Pepper)でした。

使い方がわかりにくかったですが、箱のサイドをスライドさせながら振り掛けました。

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赤ワインは、南西フランス地方の「IGT Comte Tolosan 2015 Maison Castel」。

想像していたより薄く、キシキシする感じがあり、残念ながら私の好みには合いませんでした。鴨のコンフィがあったので、赤ワインを選びましたが、いつもの白ワイン(La Baume)の方が良かったかも…

なお、無料日替わりミールのメニューは下記の内容でした。

○ジャマイカ風野菜サラダ、アプリコットヴィネグレット

◎ポークカレーライス、グリンピース、ジャガイモ、人参、味噌汁

◎鶏肉、シュプレームクリームソース、クレオール風ライス、マッシュルーム

○カマンベールチーズ

○リンゴ

○サントロペ・クリームペストリー

○ミネラルウォーター

※メインはポークカレー、または鶏肉からチョイス。

お腹が空いてきたら、ギャレーに設けられたスナック菓子コーナーへ。

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数種類の小袋スナック&スイーツが置かれていますので、ご自由にどうぞ。

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ただし、タイミングによっては、ほとんど何もない場合もあります。

[2回めの食事]

到着前に朝食が運ばれました。

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○オムレツ、トマトキノコソース

○フロマージュ・フレ(フレッシュチーズ)

○オレンジジュース

○フルーツムース

○パン、バター、ジャム

○コーヒー

羽田到着は18:20なので、日本時間で考えると夕食に近いですが、内容は朝食です。いつもながら、温かいオムレツにほっとさせられます。

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アラカルトミールの注文は、 航空券購入の際、または、フライトの90日前から24時間前まで(公式オンライン「ご予約」 ページ)、または、 フライトの30時間から24時間前のオンライン・チェックインの際のいずれかのタイミングで可能です。

私は搭乗の数日前にオンラインで購入しました。支払いには自分の好きなクレジットカードを使うことができます。「トラディション」は18ユーロ。後日カードの引き落としを確認したら2080円でした。フライングブルーのマイルで支払うこともできますが(トラディションは6000マイル)、クレジットカードの方がポイントが貯まるのでオススメです。

食事も飲み物も真っ先に運ばれ、自分で希望した内容の食事が、それほど高くない料金でいただけます。他のメニューもあり(金額の幅があります)、メニュー内容は事前にわかりますので、気に入ったものがあれば、アラカルトミールを選んでみるのも楽しいのではないでしょうか?

※機内食メニューは2016年9月のエコノミークラスものです

(取材・文/綿引まゆみ

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。

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