スポーティ&インテリア充実!マイナーチェンジの三菱「アウトランダーPHEV」はプレミアム感のある仕上がりで好感度大!

■スポーティさは抑えながらもクルマ好きは楽しめる

もちろん、魅力は、単にバッテリーでの走行距離が長いだけでなく、クルマとしてよく出来ている点だ。さきに触れたように、開発者はスポーティさを少し抑えたというが、ダイレクト感のあるハンドリングは、クルマ好きも十分楽しめる。

モーターを駆動に使いつつ、4輪の駆動力を制御する「S-AWC」という独自の技術で、旋回性能を高めているのも、アウトランダーPHEVの特長。実際に、カーブでも1750mmの全高を意識させないスポーティな身のこなしを感じさせてくれた。

なにより、上質感を狙ったインテリアと、乗り心地の良さと、室内の静粛性が、うまく調和している。企画としてブレのなさがおおいに評価したいポイントだ。

■ヤマハと共同開発“音を追求した”オーディオ

オーディオも、今回はおおいにこだわった部分だそう。夏にわざわざオーディオだけの試聴会を開いたぐらいで、三菱自動車の担当者は、いい音の追求に余念がないようすで、そこも特筆点だろう。

ヤマハと共同開発の「ダイナミックサウンド・ヤマハ」は、車両のグレードによって2種類。シャシーにはじまり騒音低減のさまざまな対策をほどしたそうだ。

最上級グレード「P Executive Package」に用意される「ダイナミックサウンド・ヤマハ・アルティメット」は12スピーカーと、デュアルアンプ。かつ車速に応じて音量や音質を自動調整するサウンド補正機能もそなえ「常に最高の音楽体験を提供」するとしている。

じっさいに、細かなニュアンスも拾ってくれるいい音と感心。空間的余裕がおおきな後席にいるひとも、ドライブが楽しくなりそうだ。P Executive Packageいがいの車両は8スピーカーの「ダイナミックサウンド・ヤマハ・プレミアム」で、上記「アルティメット」はオプションでえらべる。

価格は、ベースグレード「M」(526万3500円)にはじまり、「G」(587万9500円~)、「P」(631万4000円~)、そして「P Executive Package」(659万4500円~)で、「M」は5人乗りのみ、そのほかのグレードは7人乗りの設定もある。

【Specifications】
三菱アウトランダーPHEV P Executive Package
全長×全幅×全高:4720×1860×1750mm
ホイールベース:2705mm
2359cc4気筒ガソリン+電気モーター プラグインハイブリッド 4WD
最高出力:98kW(エンジン)+85kW(モーター)
最大トルク:195Nm(エンジン)+255Nm(モーター)
車重:2180kg
燃費:17.2km@L(WLTC)
価格:659万4500円(5人乗り)/668万5800円(7人乗り)

>> 三菱自動車

<文/小川フミオ、写真/三菱自動車>

オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中

 

 

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