総排気量2498ccの水平対向エンジンを搭載! 燃費・走りが向上したスバル「クロストレック・プレミアムS:HEV EX」登場

■静かでパワフルな水平対向エンジン

▲試乗の舞台となった青森の酸ヶ湯温泉

スムーズな走りによって、上質な雰囲気はぐっと上がった印象です。あるていど走ると、途中でエンジンが始動しますが、それも意外なほど静か。パワートレインのバトンタッチがあったあとも、水平対向エンジンのパワーで加速が衰えることもありません。

同時に、乗り心地も快適です。マイルドハイブリッドに対して、今回のストロングハイブリッド化にあわせて、サスペンションシステムに専用チューニングをほどこしているそうで、はたして、ちゃんと結果が出ていると感じられました。

▲車体色は8色あり無彩色が多いが「ピュアレッド」もよく似合う

試乗したのは、青森でした。本来は雪道での走りも味わってもらいたいというのがスバルの思惑だったそうですけど、すこし前の大雪がまるでウソのように、道路はきれいに除雪されていました。

おかげで、ドライな路面での走りの良さがわかりました。一方、なんとか探した積雪路面では、確かに開発陣の思惑どおり、凹凸があろうが、沈もうが、乗っている私の姿勢に影響はほとんど感じられませんでした。

▲機能的なデザインのダッシュボードまわり

▲オプションで本革シートがえらべる

▲全長に対してホイールベースが長く後席空間も広々としている

残念なのは、路面状況にかかわらず、駆動力やコーナリングのライントレースの確保を目的とした「X-MODE」を試せなかったことです。いい感じにゴツい黒い合成樹脂製のクラディングに守られたボディや、スノースポーツのギアも載せるためのルーフレールなどを装備したクロストレックS:HEVだけに、そこは今度の楽しみにとっておくことにしましょう。

▲荷室容量は通常319リッターで、リアシートのバックレストを倒すと926リッターに拡大

【Specifications】
Subaru Crosstrek Premium S:HEV EX
全長×全幅×全高:4480×1800×1575mm
ホイールベース:2670mm
エンジン:2498cc 水平対向4気筒エンジン+電気モーター
駆動:ハイブリッド4WD
最高出力:118kW(エンジン)+88kW(モーター)
最大トルク:209Nm(エンジン)+270Nm(モーター)
乗車定員:5名
燃費:18.9km@L(WLTC)
価格: 405万3500円~

>> スバル クロストレック

<文/小川フミオ、写真:SUBARU>

オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中

 

 

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