このところ、クラシカルな空冷単気筒エンジンのバイクを見かける機会が増えています。令和の時代に空冷シングルが流行るなんて、予想できた人は少ないのではないでしょうか? そのきっかけとなったのがホンダの「GB350」ですが、同シリーズに、よりクラシカルさを増した「GB350 C」が追加されました。どんなマシンに仕上がっているのか、実際に乗ってみました。
■クラシックバイクのような外観
「GB350」は2021年に発売され、翌年からこのクラスの販売台数トップを走り続けているヒットモデル。バイクの基本のようなシンプルな外観と、購入しやすい価格が人気の要因ですが、クラシックなように見えて空冷単気筒のエンジンは新設計で、トラクションコントロール機構も搭載されています。
発売時から「GB350 S」というスポーティなグレードも用意されていましたが、「GB350 C」はクラシカルな外装をまとったレトロなモデル。昨年のモーターサイクルショーでお披露目され、大きな注目を集めました。
前後のフェンダーはタイヤをカバーする面積が多くなり、フロントフォークにもカバーを追加。1950〜60年代のクラシックバイクのような見た目となっています。
マフラーも水平基調のレイアウトとなり、出口の造形もキャブトンタイプと呼ばれる形状に。ヘッドライトのケースもメッキ仕上げとされ、シートもセパレートタイプとなっていて、リアサスペンションにもカバーを装着するなど細かい部分にも配慮が感じられます。
燃料タンクには、ニーグリップ用のラバーが追加されていますが、実はタンク自体が新デザインのもの。かなり手間をかけて仕上げられたマシンであることがわかります。
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