「PT-P300BT」は、幅115×高さ115×奥行き61mm、約380gのコンパクトなボディのラベルライターです。2016年度のグッドデザイン賞を受賞しており、一見するとラベルライターとは思えないようなすっきりしたフォルムです。
いかにも事務用品というデザインのものが多いなか、これならリビングやデスクに出しっぱなしにしておいてもそんなに違和感はなさそう。本体の実売価格は6450円。ただし、
電源は単4電池6本、もしくは別売のACアダプターを使用します。電源コードがないので、場所を選ばずに使えるのもメリットといえます。
■文字入力はすべてスマホで!
一般的なラベルライターと大きく異なるのは、キーボードが一切ないこと。これでどうやって文字を入力するのか? そう、スマホを使って文字入力するんです。
「PT-P300BT」最大の特徴は、専用スマホアプリ「P-touch Design&Print」(無料)を使ってラベルを作成する点。ラベルの編集をすべてスマホで行うので、本体にキーボードがないんです。アプリはiPhone、Androidの両方で配信されています。
本体とスマホはBluetoothで接続する仕様で、スマホで作成したラベルをワイヤレスで本体に送信して印刷します。アプリを起動したら本体の電源を入れ、まずは本体とスマホを接続。スマホのBluetoothをオンにして接続設定を行いましょう。
■いろんなアイデアをアプリで確認可能
単純にスマホで入力して印刷するだけなら、そこまで魅力的には感じないかもしれません。しかし、この専用アプリにはあらかじめいろいろなテープのテンプレートが用意されているのです。
アプリには「整理収納」「書類整理」「ネーミング」「ギフトラッピング」の4つの利用シーンが用意されており、それぞれで具体的なシチュエーションのラベルが掲載されています。そこから利用したいものを選択したら、あとは「このテンプレートでラベルを作成」をタップしましょう。これで、印刷プレビューが表示されます。
テンプレートが用意されていることで、これまであまりラベルライターを使ったことがない人でも気軽に使えるはず。テンプレートをアレンジしたり、いちから自分でオリジナルのラベルを作ることも可能です。
また、具体的な利用シーンが写真とともに紹介されているのも、ラベルを使った整理に慣れていない筆者にはありがたく感じました。現時点では42種類ですが、イベントなどに応じて順次追加されるようです。
スマホなら文字入力時の画面が見やすいことや、普段使い慣れた文字入力方法が使えることも大きなメリット。アプリ内蔵のフォントだけでなく、スマホ内蔵のフォントも使えるようになっています。また、絵文字の種類も豊富なので、子どもがよろこぶラベルなども作れそうです。