XREALが1月17日に発売したARグラス「Xreal One」を使ってみました。同機種は、これまでのXrealの製品ラインナップと比べても、日常使用向けに堅実な進化を遂げた一台。ガジェットとしての楽しさだけでなく、エンタメ用途などで便利に使える実用性も兼ね備えています。
そんなXreal Oneを使ってみた筆者の率直なインプレッションをお届けします。
■デザインについて
まず、Xreal Oneを、筆者なりのひと言で表すならば、「持ち運びやすいメガネ型のモバイルモニター」といったところでしょうか。
そのデザインがサングラス風なのは、同ブランドのこれまでのARグラスにも共通した特徴。今回の「Xreal One」も、例に漏れず黒いサングラスを思わせる外観になっています。

▲通常のメガネケースよりひと回り大きいくらいの保護ケースに入れて収納。一般的なXR系のヘッドセットを持ち運ぶのに比べると取り回しは良い
ただし、通常のサングラスと同じ感覚で装着できるかといえば少々語弊があります。どうしても、ディスプレイ分の隙間や質量があるのは事実で、装着時の見た目の違和感も、限りなく少ないもののゼロではありません。“あくまでもサングラスっぽい見た目のガジェット”であることは、検討時点で理解しておくべきでしょう。

▲真上から見るとディスプレイ部分の厚みがある
正直な感覚としては、自室や寝室で使うのはありでも、街中で使うのはちょっと違うかな、という印象です。電車やカフェ、会社などで使うのは、できなくはないものの、かなり勇気が要ると思います。一方で“コンパクトなケースに入れて携行しやすい”という点にはポテンシャルを感じるところです。
■USB-CでスマホやPCに接続して使う
では、具体的な使い方について。
Xreal Oneは、左の耳元にあるテンプル(耳にかける部分)の先端にUSB-Cケーブルを接続できるようになっています。
同梱されているUSB Type-CーCケーブルをPCやスマートフォンなどに接続することで、仮想の外部モニターとして、デバイスの画面表示をミラーリングしたり、拡張したりできます。

▲左のテンプルに、同梱のUSB Type-Cケーブルを装着して、スマートフォンやPCに接続すればOKだ
一方、Xreal One単体でコンテンツを視聴することはできません。無線通信での接続もできません。
こうした仕組みを踏まえると、やはり使い勝手としては「外付けモニター」に近い印象です。
なお、設定を調整すれば、スマートフォンの縦向きの画面もそのまま表示できます。表示領域についても、黎明期のARグラスと比べるとかなり広くなったなと感じます。

▲撮影できない部分なので、Xreal Oneを装着して、表示位置を最適化した状態での、ユーザーの視界の中央を、それっぽく図示するとこんなイメージ(図は筆者作成)。太いフレーム部に囲まれた範囲の上半分、黒の濃度が濃い部分が表示領域になっており、そこにコンテンツが表示される。筆者は普段、デスクに21.5型の外部ディスプレイを設置して使っているが、Xreal Oneで表示できる物理的な上下幅の限界は、感覚的にその21.5型のモニターに近いかな、と感じた
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