進化した「七輪」は火起こし器と火消し壺機能まで付いちゃって手間いらず

【アウトドア銘品図鑑】

1950年代まで庶民の生活を支えていた七輪。ガスの普及とともに家庭から姿を消しましたが、木炭と珪藻土、ダブルの赤外線で少ない燃料でも食材をふっくらおいしく焼き上げてくれるとキャンプ界隈では根強い人気を誇っています。

ただ、珪藻土生まれの七輪は重く、濡れると脆くなるなどちょっとだけ繊細に扱わなくてはいけないのが玉に瑕。

YOKAでは七輪のよさを保ちつつ、現代のキャンプスタイルを考慮した進化型「YOKA SHICHIRIN++」(1万8150円)を発表。クラファンで目標の840%超を達成した話題作で、ついに一般予約がはじまりました。

4月発送予定で秒読み段階にはいった「YOKA SHICHIRIN++」サンプルを一足お先に取り寄せてフィールドチェック。

はたしてどこら辺が進化? ホントに使いやすい?

 

■オールステンレスで扱いやすい

「YOKA SHICHIRIN++」はオールステンレスで複雑な組み立ては一切不要。汚れたら隅々まで洗えるし、うっかり濡らしちゃっても問題ないので気楽に使えます。

▲巾着型収納袋付き

▲φ24.5×H19.7cm、総重量2.9kg

従来型の七輪とは違ってフタを被せてロックできるし、本体の下の方に吸気口がありません。だから洗わずに持ちかえるときでも中にへばりついた灰をまき散らす心配なし。

▲左からコア(炭を入れるバスケット)とチャコールスターター、本体とスタンド、2枚組の網、フタ

基本的に直感で組み立てられます。丸い網は自宅のシンクに収まるサイズ。使用後に洗うのが負担になりません。

■木炭への着火がとにかく簡単

それにしても「YOKA SHICHIRIN++」のチャコールスターターって、一見ただの筒なわけですがどうやって使うのでしょうか?

着火の手順を確認してみましょう。

▲コアに木炭をたっぷり入れる

バスケットに木炭を入れます。コアの上端からちょっぴり飛び出すくらいが適量です。

▲本体の底に着火剤。5〜7分ほど火をキープするのがコツ

本体の底に着火剤を置いて火をつけます。焚き火とは違ってほったらかしなので自家製着火剤の場合、写真の量では少なくて木炭に火がつく前に消えちゃいました。エスビット1個分がいい感じ。

▲コアとチャコールスターターを着火剤の上に置く

木炭を詰めたコアとチャコールスターターを入れます。どちらも円筒形で、いい感じに熱い空気が立ち上るので、火ふき棒やうちわで空気を送らなくても大丈夫。ただただ待つだけ。

チャコールスターターはただの筒なのでホントに空気が次々に供給できるのか不安でしたが、コアの脚が少し外側に出っ張っていて、そこにチャコールスターターを乗せる仕組み。絶え間なく新鮮な空気が入っていきます。

おかげで食材の用意をしているうちに木炭がいい感じになりました。スゴイ。

▲30〜40分で熾火になる

木炭の表面に白い灰が被ったらチャコールスターターを取り外して調理スタート。つきっきりで火の様子を見る必要がないし、まとめて持ち運ぶからチャコールスターターを自宅に忘れて途方に暮れるなんてこともありません。

 

【次ページ】フタがとにかくイイんです

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