iPhone 7にはイヤホンジャックがありません。
とはいえ、iPhone 7にはLightningコネクタに接続できるイヤホンが付属します。通常のイヤホンと接続できるようにアダプターも同梱されます。普段使いにそれほど支障はないでしょう。もちろん、ワイヤレス接続が可能なヘッドセットがあれば、より快適に使用できるはず。
一方、iPhone SEは従来のヘッドホン・イヤホンをそのまま利用可能。満員電車で動画を見たいとき、音楽を聴きたいときに、素早く有線イヤホンを装着できる安心感があります。
■iPhone 7はステレオスピーカー搭載
iPhone 7には、2つのスピーカーが搭載されています。
ステレオスピーカーの威力が発揮されやすいのは、画面を横にして視聴するとき。音が聴こえる方向の偏りが解消されるので、モノラルスピーカーと比べ、自然なサウンドを楽しめます。「Apple Music」や「YouTube」を頻繁に利用する人とっては、嬉しい改良です。
■カメラの性能にも細かな違いが
iPhone 7のカメラはiPhone SEのものと比べて一回り大きめ。形状も異なります。
スペックはどちらも1200万画素。通常の明るさで撮影した写真を比べてみても、精細感に差はありません。
しかし、暗所で撮影すると違いが出ました。
両機レンズの開口部を比べるとSEがf/2.2であるのに対し、7はf/1.8。後者の方が明るく撮影できます。実際に作例を比較しても、iPhone 7の方が明るく撮れているのが分かります。
■手ブレ補正の質にも差が
また、手ブレ補正にも差があります。iPhone 7は光学式手ブレ補正対応。下記の動画は、約1mの距離から片手を伸ばし、手ブレが起きやすい条件で撮影したものです。
<iPhone 7で撮影>
<iPhone SEで撮影>
どちらも手ブレが目立ちません。しかし、光学式の手ブレ補正を採用するiPhone 7の方が映像のノイズが少ないことがわかります。
また、上の動画は逆光条件で撮りましたが、露光の自動調整もiPhone 7の方がスムーズでした(iPhone SEでは自動調整がうまくいかず、露光を手動で固定してから撮影する必要がありました)。
iPhone SEにも良いところはあります。それは小型で持ちやすいということ。しっかりと端末を握ってシャッターを押せるので、屋外でも安心して使用できるでしょう。しかし、純粋な性能に関しては、後から発売されたiPhone 7に分がありそうです。