シャープが発売する「ナゾル」は、文字をなぞるだけで意味を調べられるペン型スキャナー。国語モデルと英和モデルの2種類があり、それぞれ新語に強い「スーパー大辞林3.0」と専門用語に強い「グランドコンサイス英和辞典」を搭載しています。契約書を読むときなどに活用できそう。
といっても、「本当になぞるだけで意味が調べられるの?」という疑問もあります。さっそく、ナゾルを使って検証してみました。
■文字をなぞって2秒で調べられる
ナゾルは先端のスキャナー部分で、文字をなぞって使います。読み取りボタンを押すとスキャナー部分が黄色く光り、読み取りを開始。文字をなぞる際は、先端の赤い線を目印にしましょう。ここでは英和モデルで試してみました。
本体の大きさは158×36×21mmで、実際に持ってみると“少し大き目のペン”という印象。手の小さい人には若干持ちにくいかもしれません。重量は86gと軽いので、ペンケースに入れて持ち歩くことはできそうです。
文字をスキャンする際は、ゆっくりなぞるのがポイント。正しく読み取れると、2秒ほどで文字の意味が本体上の画面に表示されます。本体上の「+」ボタンを操作すると、画面をスクロール可能。なお、複数の単語の読み取り結果を表示することもできます。「+」ボタンを横に動かし、それぞれの単語の意味を表示しましょう。
駆動には単4電池2本を使用。約30日間の連続使用が可能です。
なお、ナゾルでは単語の意味を調べられても、“文章”の和訳には対応していません。Google翻訳のように、長い文章をアバウトでも良いから翻訳してくれる機能があればいいな、と思いました。
また、使い始めの頃は文字全体をスキャンできず、読み取りに失敗することもありました。本体を立ててゆっくり動かすなどコツをつかめば、スムーズに使えます。
■国語モデルでは縦書きの文字もスキャンできる
英和モデルも国語モデルも基本的な使い方は同じですが、国語モデルには縦書き機能があります。これなら小説を読んでいるときにも使えますね。ナゾルを起動すると、画面に「縦横の変更」と表示されるので「+」ボタンで選択。あとは文字をなぞるだけです。
■左利きの人でも大丈夫!
「これって右利き用しかないんでしょう?」と思いきや、ちゃんと左利き用にも設定できます。各種設定を行える「✓」ボタンから、左利きの設定をオンにしましょう。画面の表示が反転し、左手で本体を持った際に見やすくなります。
「✓」ボタンからは、履歴を100件まで表示したり、画面の表示濃度を調整したりできます。
文字のスキャン方法にある程度の“慣れ”は必要ですが、上手に使いこなせばパソコンや電子辞書で文字を打ち込むよりずっとスピーディーに文字の意味を調べられます。実売価格は英和モデル、国語モデルともに1万3910円です。
>> シャープ「ナゾル」
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(文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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