まず大きな特徴として挙げられるのは、同社得意の360°可動できるヒンジを利用した4つの形態。もはやノートパソコンと呼ぶには広すぎる汎用性を持ち、ロボットの変形に似た感動すら覚える。それぞれの機能性より、「使ってみたくなる」形状そのものがヨガブック最大のポイントだと感じた。
1.「タイプモード」
2.「ウォッチモード」
3.「ブラウズモード」
4.「クリエイトモード」
とまあ、全体的にギミック感が満載。そして最大の特徴となるのが、“キーレス”のキーボードだ。これは周囲の知人に触らせてみたところ賛否両論が激しかったが、使い慣れれば長時間の作業でもない限り問題ないと感じた。特にキー検知エリアをリアルタイムに調整する機能が備わっており、タイピングのクセを覚えてくれるとのことなので使えば使うほど自分仕様になっていく。
まあ正直、確かに打ちづらさはある。しかし、ことヨガブックに関しては物理キーボードを廃したことで得られるメリットの方が大事で、ディスプレイ最薄部は約4.05mm、重量約690gという持ち運びやすさに特化。そう、とにかく“軽くて薄くてカッコいい”ということだ。
サイズは閉合状態で約256.6x170.8x9.6mm。ショルダーバッグにすっぽりと入れることができ、まさにどこへでも持っていけるモバイルPC、というか持っていきたくなる。
兎にも角にも、キーボードが入力しにくい、USBが直差しできないといったデメリットなど瑣末なこと。ヨガブックの強みは、“誰かに見せたくなる”パソコンだということだ。前述した「クリエイトモード」などはその典型で、多少の不慣れ感より、仕事の会議や打ち合わせでサッとメモを取れば「ムムッ、こいつはできる!」とか「それ、すごいですね!」といった会話のきっかけにもなり、ビジネス上でプラスαをもたらせてくれるというわけだ。
もちろん仕事だけではなく、ナビ画面を活用するためにクルマへ持ち込むのもアリ。シーンを考えず、いつも肌身離さず活用できる楽しさが詰まっている。
そして最後に忘れてはいけないのが価格。タイプはAndroid/Wi-Fi版が3万9800円、LTE版が4万4800円。Windows/Wi-Fi版が5万2800円、LTE版が5万9800円。
充分、年末のボーナスで購入を考えても現実的な価格帯。ガジェットとしての面白さと、仕事の効率からセルフブランディングまでアピールしてくれそうなヨガブック、かなり欲しいと思った一品だ。
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(取材・文/&GP編集部 三宅隆)
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