Amazon Dash Buttonはプライム会員限定商品で、一律500円。ただし、初回注文時の請求額から500円が差し引かれるので、実質的には0円です。
本音をいえば、商品の選択肢はまだ狭いし、スーパーマーケットやドラッグストアの特売のほうが安いだろうし、絶対に必要なものではないのですが、巷で噂の “IoT” の先駆けとも呼べるデバイスです。実質0円なら、試してみたくなりますよね?
というわけで、筆者は「サントリー天然水」と「エリエール」のボタンを購入しました。翌日到着予定だった「サントリー天然水」は、なぜだか発送が延期になり、まだ届いていないのですが、「エリエール」のボタンは翌日に到着しました。
小さい梱包箱には、手の平に収まるほどの小さな端末と、数ページの取扱説明書と注意事項が同梱されていました。
使い始める前に、「Amazon ショッピングアプリ」での初期設定が必要です。メニューから「アカウントサービス」→「新しい端末をセットアップ」に進み、まずBluetoothでペアリング。次に、Wi-Fiのパスワードを設定します。最後に、ワンプッシュで購入する商品を選択すれば、セットアップは完了です。
Amazon Dash Buttonの背面には両面テープが貼られていて、壁に貼り付けられます。黒いホルダーを付けた状態なら、壁に取り付けたピンなどにぶら下げることもできます。家のどこに設置しておいても、あるいは机の引き出しに入れておいても構いませんが、注文する際は、自宅の無線LANなど設定したWi-Fiに接続できる環境にある必要があります。
いざ、初めてのボタンを押してみました。ただボタンを押すだけなのに、少しドキドキ。
ボタンを押すと、ボタンの左にあるインジゲーターが白く点滅し、しばらくすると、それが緑色に変わりました。注文が完了したという合図です。スマホにも通知が届くので、間違ってボタンを押してしまったとしても、30分以内で、発送手続きが済んでいない場合はキャンセルできます。
ちなみに、ボタンには取り外し不可の電池が内蔵されていて、1000回くらい注文できるそう。毎日注文しても3年くらい持つ計算ですね。
結果、夕方に注文したトイレットペーパーは翌日のお昼頃に到着。「ダッシュ」と呼べるほどではないですが、「お急ぎ便」として届きました。注文する時間や場所によっては「当日お急ぎ便」が適用されるようです。
間違って複数回押してしまっても心配無用。初期設定では、注文した商品が届くまでは、次の注文ができないようになっています。ただし、まとめ買いをしたい場合は、アプリの注文商品の画面で「重複注文を許可」をオンにすることで、ボタンを連打して注文できるようになります。
なお商品の価格は、注文した時点での最安値が適用されます。一見、お得なように思えますが、例えば商品が値上がりすることもあるので、明細はその都度チェックすべきでしょう。商品によっては、Amazonの「定期おトク便」を利用したり、タイムセールなどでまとめ買いするほうが経済的かもしれません。
でも、このボタン。ついつい押したくなっちゃうんですよね。ただのボタンに過ぎないのですが、そこが愛らしい。いろいろなボタンを揃えて、壁に並べるように貼っておくのも楽しいかも……なんてね。みなさん、買い過ぎには注意しましょうね!
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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