「Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル」は、6型の“E Ink電子ペーパー”を搭載しています。
E Ink電子ペーパーは消費電力が低く、長時間使えるのが特徴。反面、ページめくりの反応が液晶よりも遅いという欠点があります。しかしこのモデルでは、そういったE Ink電子ペーパーの欠点を解消しているんです。
スペック上では「ページめくりを33%高速化」したと出ており、実際に使ってみても、紙のページをめくるのとほぼ遜色ないスピードで表示される印象です。
ただし、スマホやタブレットのように一気にページが表示されるというよりは、前のページの残像がやや残る感じがするので、最初のうちは慣れが必要かもしれません。
マンガモデルはフロントライトを搭載しており、明るさは手動で調整できます。今回、どのKindle端末を購入するか検討する際に、実はフロントライトを搭載しない既存モデルも検討していたのです。しかし寝る前にマンガを読むことが多いため、ここはやはりフロントライトを必須条件として選びました。
また、スマホやタブレットの液晶は、屋外など明るい場所ではどうしても読みにくかったのですが、マンガモデルは300ppiのディスプレイで、明るい場所でも文字をくっきり表示してくれます。
■ぱらぱらめくる「連続ページターン」機能を搭載
ページめくりが速くなったことに加え、さらに高速なページめくりまたはページ戻しが行える「連続ページターン」という機能も搭載しています。
紙の本を弓状にしならせてぱらぱらとページをめくる動作に近い機能で、画面をタップしたあとに長押しします。
この機能、基本的には最初から順番に読む習慣のある筆者には不要かと思ったのですが、一度読んだ作品の「あのページが見たい!」というときや、「この人どこに出てきたっけ?」と、前のページを振り返りたいときなどに役立ちました。
お気に入りの作品の場合、何度も読んでいるので特定のシーンを前後の場面込みで覚えていたりしますからね。マンガモデルを使い始めて、一番よく使う機能かもしれません。
■32GBあれば約700冊のマンガを保存可能
マンガモデルは32GBの大容量ストレージも特徴のひとつです。これまでの「Kindle Paperwhite」は、内蔵ストレージが4GBでした。従来モデルの8倍の容量を搭載したことで、スペック上では約700冊のコミックの保存が可能です。
これまで筆者は、iPhoneやiPadでKindleのコミックを読んでいたのですが、端末の残り容量のことを考えると、いま読んでいる本だけをダウンロードするのが精一杯でした。しかし、32GBもの容量があれば、最近読んだマンガをそのまま保存しておいても問題ありません。何度も削除とダウンロードを繰り返す必要がないのは、専用端末ならではの強みといえるでしょう。
■届いてすぐにマンガが買える手軽さを実現
今回、初めてKindle端末を購入して驚いたのが、Amazonのアカウントが設定された状態で手元に届いたことでした。
初期設定は、言語を選択し、Wi-Fiに接続したら既存のAmazonアカウントをそのまま使用し、SNSの設定を行うだけ。
もちろん「ギフト設定」にすれば、アカウントの設定がされない状態で発送されます。両親や子どもなどクレジットカードを持たない人にプレゼントするのであれば自分のアカウントで、クレジットカードを持っている人にプレゼントするのであればギフト設定にして購入するといいでしょう。
■プライム会員はおトクないまのうちにゲット!
マンガモデルは、幅169×奥行き117×高さ9.1mm、重さは約205gのコンパクトなサイズ感も魅力です。
通信機能はWi-Fiのみ。一般的な書籍は約60秒でダウンロードできるようになっており、実際にコミック1冊のダウンロードにかかる時間はスマホやタブレットよりも高速化されている印象を受けました。
実はこのマンガモデル、2016年12月12日(月)23時59分までは、Amazonプライム会員なら約48%オフの8480円(通常1万6280円/キャンペーン情報付きモデル)で買えるんです!
筆者も2016年10月に発売されたばかりのマンガモデルがずっと気になっていたので、このセールを機に購入しました。今回のセールでは、その他2モデルも割引対象となっています。通常会員でも多少の割引はあるのですが、割引額は大幅に減るようです。
プライム会員の年会費が3900円なので、割引額を考えるとかなりおトク。マンガモデルを買うのを機に、プライム会員になってみてもいいかもしれませんね。
>> Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル
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(取材・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。
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