ホームベーカリーやスロージューサー、全自動コーヒーメーカーを手がけるsirocaの「ハイブリッドオーブントースター ST-111」は、幅35×高さ22.9×奥行き36.2cmで、シンプルなデザインが特徴です。
多くの高級トースターが2枚焼きなのに対し、このモデルは4枚同時に焼けます。家族が多い家庭はもちろん、サンドイッチ用のパンをトーストしたいときにも何度も焼かなくていいので便利ですね。また、ピザも最大10インチ(約25cm/Mサイズ)まで焼けるそうです。多少奥行きがあるので、キッチンでの置き場所はやや制限されるかもしれません。
■熱風と速熱ヒーターがおいしさの決め手
ハイブリッドオーブントースターは、2013年に同社が発売し累計約75万台を販売した「コンベクションオーブン」から着想のきっかけを得ています。熱風で調理するコンベクションオーブンでは、トーストするとパンがパサパサするというユーザーの声が上がったのだそうです。
そんな声を受けて作ったこのオーブンは、コンベクションオーブンで培った熱風機能と、0.2秒で立ち上がる速熱ヒーターを搭載しています。これらを併用することで、食材の表面をすばやく焼き上げ、内側に水分を閉じ込めることで、“もちもちの食感”を生み出しています。
■トーストはどこまでおいしくなるのか?
オーブンは上下段ヒーターとコンベクションモード(上下ヒーター+ファン)の切り替えが可能。中央には、温度ダイヤルが用意されています。温度は100~280度、タイマーは最大30分まで設定可能です。
モード、温度、時間を選ぶという3段構えは一見使いこなすのが難しそうな印象を受けますが、最初のうちは58種類のレシピを収録したレシピブックを見て使い方を覚えていきましょう。
焼き網の上に食パン2枚を置いたら、コンベクションモードにし、温度を280度に設定。常温パンの場合は2.5~3分とのことなので、まずは3分にセットしてみました。
さすが速熱ヒーターだけあり、一瞬で庫内がオレンジに光ります。このスピード感は、一般的なオーブントースターではなかなか得られません!
そのまま待つこと3分、トーストが焼き上がりました。
パン切り包丁で切ってなかを見てみると……、水分はしっかり残っています。実際に口に運んでみると、表面はカリカリ、なかはもっちりとした食感で、スーパーの特売で買った食パンとは思えないような仕上がりです。筆者はサクッとしたトーストが好きなので、サクサク派はかなり満足できると思います! 逆に、ふわっとしたトーストが好みの人は、焼き時間を少し短くしたほうが良さそうです。
今回は常温の食パンを使いましたが、冷凍した食パンのトーストにも対応しています。筆者はひとり暮らしなので、食パンを余らせがちです。食べきれない食パンは冷凍するのですが、普通のトースターでは焼いても固くなってしまうんですよね。それを思うと、ひとり暮らしの人にとってもハイブリッドオーブントースターは買う価値がありそうです。