【オトナの社会科見学】不良品ゼロ!アイシン精機の工場で日本のモノ作りの真髄を見た

軽自動車に電動スライドドア、実に贅沢ですよね。僕らが子供の頃なんて、ウインドウガラスだって手でクルクル上げ下げしていたのに…。

実は、街中を走るミニバンの電動スライドドアのメカニズムの多くは、アイシン精機製。ビックリしないでくださいよ、軽自動車に至っては、100%アイシン精機製、なのです。これには正直、ビックリしました。

アイシン精機 コムセンター

大量に作ることでコストダウンを図れる。結果、軽自動車にも電動スライドドアを付けられる、という好循環が実現しているわけです。パッと見では見えないところで頑張って、クルマを快適にしたり進化させたりしている会社があるからこそ、こうした贅沢も可能になるんですね。

そもそもアイシン精機は、航空産業から自動車産業への転換期に生まれた愛知工業と新川工業が、1965年に合併して誕生した会社。「愛」と「新」でアイシン。50年以上の歴史を有します。

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ユニークなのは、他社をどんどん買収して会社を成長させていくことが、経営成長のいわば勝ちパターンのひとつであるのに対し、アイシン精機は逆に、どんどん分社化の歴史をたどってきたこと。

この事業は独り立ちできるな、となったら別会社にし、グループ全体として発展してきたのです。今や、主要13社を含め、196社がグループ傘下にあるのだとか。

その中には、アイシン・エィ・ダブリュというオートマチックトランスミッションのトップメーカーもあります。駆動系、外装部品、ブレーキ、カーナビなど、手掛けているものも多彩で、使っているパーツの1/3以上がアイシングループ製、といったクルマも存在するほどなのです。

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ちなみにアイシン精機グループでは、作ったパーツを単体でテストするのに飽き足らず、クルマに組み付けた状態でテストするために、北海道、愛知、北米・ミシガンにテストコースまで保有しているというのですから、これも驚きです。

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■実はクルマだけじゃない、アイシングループのお品書き

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