SILVA「EXPLORE 35CB CHAIR BACKPACK 折畳イス付き チェアバックパック」は、アウトドアや迷彩色ではないブラックを基調としたアーバンテイストのバックパックになります。SILVAのイメージカラーのブルーがウエストハーネス等に使われているのがポイントです。
イスを開くと地面から座面までの高さは約47cm。35リッターのバックをつけているだけあってさほど低くはない感じ。座面が極端に低くないので、脚を開いて座る必要がありません。これは女性でも使いやすいかと思います。イスに使用されているパイプはアルミ製で軽量かつ頑丈。イスとバックパックは分離が可能。それぞれ別々に使用することも可能です。
イスを折り畳んでリュックとして使用する場合は、座面を折り畳んでベルクロで留めます。要所にカバーが付いており、直接ユーザーの体にパイプが当たることはありません。
背負ってみた感じはほとんど普通のリュックと変わりありません。機能性に富んだ本格的な登山用やミリタリー用に比べれば簡易的ではありますが、ショルダーストラップも比較的幅広ですし、ヒップベルトにはパッドも付いていますし、チェストストラップも装備しています。タウンユースでは必要充分ではないかと思います。
メインコンパートメントの底面は箱型で収納力に優れます。ザック内部の荷物量に応じて隙間をなくすコンプレッションストラップを両サイドに装備しています。
またフロント及びサイドにリフレクターを装備し、夜間でも非常に目立ちます。
メインコンパートメントの開口部は巾着型。開口部は広く、大きな荷物も入れやすくなっています。ただし、メインコンパートメントへのアクセスはこの部分だけなので、底面に入れた荷物が取り出しにくくなります。
頻繁に出し入れする財布やスマホなどはトップカバーにある収納部に入れるのが良いかと。トップカバーの収納部はダブルファスナーになっていて開けやすいです。メッシュポケットも付いているので手帳などの小物もしまいやすいと思います。
バック側面にあるポーチはかなりの大きめ。500mlのペットボトルを2本入れてもまだ余裕があります。水筒類だけでなく工夫でさまざまなものを入れられます。また、リュックのフロント部には、樹脂製のDリングが2つと伸縮性のある太目のエラスティックコードが3カ所。これらも使えそうですね。
メインコンパートメント内部はメッシュポケットが2箇所あるのみ。パーテーションやクッションパッドなどは付いていません。ファブリックは防雨程度の防水性をもった物。完璧な防水を望むのであれば、ドライバッグ等をインナーとして併用するのがいいかと思います。
折り畳みイスの付いたリュックに対して、実はあまり良いイメージがありませんでした。かなり昔に安物を買ってすぐに壊した記憶があったからです。しかしSILVAのこのモデルは、リーズナブルな価格の割には良くできています。細かい部分を指摘すると、縫製の一部や紐など価格相応かな？と思える部分もありますが、少なくとも35リッターのバックパックが付いたものでこれだけの物は少ないかと。イス付きのバックパックってこんなにいろいろ使える面白そうなものだったけ？ と感心してしまいました。
ハイキングはもちろんですが、これだけの容量がありますので一泊二日の旅行などにもって行きたくなりますね。旅先で景色のよい場所を見つけたらそこでゆっくり座って眺めてみたいものです。（アカリセンター価格：1万1340円）
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（文・写真／アカリセンター・HATTA）
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