「伊達巻」は、白身魚やエビのすり身に溶き卵とだし汁を加えて擦り混ぜ、みりんや砂糖で味付けして焼き上げる卵料理です。家庭によって味付けが異なりますが、筆者は “ほんのり甘いロールケーキみたいなおかず” というイメージを持っています。
ネット上にはさまざまな伊達巻のレシピが出ているのですが、オーブンもしくはフードプロセッサーを使うレシピが大半を占めています。いずれの調理器具も使わずに作れないものかと探したところ、「レシピブログ」でこちらのレシピを発見しました。
>> レシピブログ「卵焼き器とポリ袋があればOK!超簡単 伊達巻 ☆」
■ふわふわの秘密は「はんぺん」にアリ!
今回の伊達巻づくりでメインの材料となるのは、玉子2個、はんぺん50g。
そして、調理に必要な道具は、ポリ袋、玉子焼き器、巻きすの3点! なんだか本当に簡単そうです。
まずははんぺんをポリ袋に入れ、袋の上から手で揉んで潰します。
次に、溶いた状態の玉子、砂糖大さじ1、みりん大さじ1/2、酒大さじ1/2、しょうゆ少々をポリ袋に投入。全体がよく混ざるように、しっかり揉みほぐしていきましょう。このとき、見栄えを良くするには、できるだけはんぺんを潰したほうがいいですが、潰れていなくても味は変わりません。
■玉子焼き器でじっくり加熱する
よく混ざったらサラダ油を薄く引いた玉子焼き器に袋の中身を流し込みましょう。
このとき、火はできるだけ弱火にし、スプーンなどで平らにしておきます。加熱を待つ間はアルミホイルをかけましょう。
待つこと約5分。アルミホイルを外すと、ふんわり膨らんだ卵がお目見えです! 焼けた目安は、しっかり膨らんでいることと、玉子の表面が乾いていること。加熱時間は火加減により異なるので、こまめに確認してくださいね。
■あとは巻きすで巻いてカタチを作るだけ
玉子焼き器を火からおろし、加熱を終えた卵を巻きすの上に乗せます。
焼きたての玉子は熱いですが、熱い状態のときに海苔巻きを作る要領で丸くしていきましょう。
少しきつめに巻いたら輪ゴムで固定し、完全に冷めるまでそのまま放置。冷めたのを確認したら、巻きすを外します。
一見すると出し巻き卵のような感じですね。サイズが小ぶりなので、これなら重箱にも詰めやすそうです。
ひと口食べてみると…、想像していた以上に伊達巻! 市販の伊達巻はもっと甘みが強いのですが、今回のレシピは甘さが控えめで、実はそんなに伊達巻が好きではなかった筆者でもおいしくいただけます。食感はふわふわで、はんぺんが入ることでこんなに軽い仕上がりになることに驚きました。
今回は基本のレシピで作りましたが、だし汁やハチミツを使って味わいに変化をつけるのも良さそうです。また、市販の甘い伊達巻が苦手な人でも、これなら好みの味に調整できるのがいいですね。
伊達巻は、江戸時代に長崎から江戸に伝わった「カステラかまぼこ」が、伊達者=シャレ者たちの着物に似ていたので「伊達巻」と呼ばれるようになったと言われています。また、伊達巻の形が巻物に似ていることから、「文化の発展や学問、習い事の成就を願う」という意味合いを持つそうです。
年の初めに手料理を振る舞って、楽しい&おいしい1年にしてくださいね!
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(取材・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。
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