内蔵充電池はリチウムイオン充電池。8800mAhという大容量です。同社のコンパクトな充電モデルである「スタイラスプロ USB」や「クリップメイト」であれば8回以上の充電が可能。「ProTac HLR USB」やスマートフォンで4回以上、タブレットで2回以上のフル充電が可能です。
ランタン機能の明るさはMAX1000ルーメン。白色3段階調光、赤色2段階調光が可能です。ランタンとしてはかなり明るいものだと思います。
メインが白色系なので “和む” “落ち着く” といった電球色とは趣きが違います。どちらかと言えば “作業用” といった業務的なイメージのある光です。また、このスーパースィージより付属する遮光カバーが面白い。
遮光カバーは、セード部分のカーブに合うように作られた樹脂製のもので、360度回転可能。取り外しもできます。遮光カバーをユーザー側に設置することで眩しい光からユーザーの視界を守ります。ランタンは、明るければ明るいほど移動用の灯具としては使い難くなるのが欠点でした。なのでこの遮光カバーは、セードが円柱状であるスィージには最適なアイテムです。非常に単純なアクセサリーではありますが、実に効果的です。素晴らしいの一言!
頭頂部と底面に折りたたみ式のフックがあります。紐やカラビナ等に引っ掛けられて便利。
セードカバーは外せます。外して逆さに吊るすとワイドな拡散光となります。テントの中で梁などに吊るすにはこれが便利。LED素子がマウントされている部分を覆うドーム状のカバーは完全なクリアーになるので、近距離ではうっすらとサークル状の影が出来ます。さほど気になるものではありません。この部分がフロスト加工されたものだともっとキレイな拡散光になると思いますが、透過率の都合上、ルーメン値が落ちるのでそれを避けた仕様と思われます。
ドームの中を見ると分かるのですが、中心に白色LEDが1灯、その四隅を囲むように赤色のLEDが配置されています。セードを装着した状態ではランタンが赤く染まるように点灯します。なかなかキレイです。暗所での夜目の保護やベースキャンプのマーカーや常夜灯などで使われます。
乾電池モデルでは電池を装填するスペースは小物入れになっています。乾電池が入るほど広いものではありませんが、短めのマイクロUSBケーブルを収納するには充分な空間かと。Oリングでしっかりと止水できるので、濡れたら困る小物を入れておくのにも便利。オートバイのシート下収納みたいな感じですかね。
サイズ感はこんな感じ。乾電池は併用できない充電オンリーのモデル。逆に乾電池が使えない分、サイズを極力小さくできたことは良いことかと。ユーザーによっては乾電池との併用ができることを望む方も多いかと思いますが、あまりサイズが大きくなってしまうのも考え物。リチウムイオン充電池という繊細な充電池を使う以上、内蔵型が選ばれるのも納得します。
ボディはポリカーボネートの軽量で頑丈。ボディ全体を覆うゴムは柔軟性と滑り止め効果に優れています。IPX7の優れた防水性と2m落下強度を持つ丈夫なボディも魅力のひとつです。
遮光カバーを外した状態でのHiモード点灯。連続点灯でもあまり熱を持たないので、充分に可能だと思います。明るさは、懐中電灯のようにレンズやリフレクターで光を飛ばすようなものではないので、さほど広く照らしている感がありません。もちろん、周囲のみを照らせるライトになります。
蛍光イエローの建機や電動工具っぽい感じがカッコいいランタンです。自宅にあれば異様に目立つこと間違いなし。キャンプでは和めないこと請け合いです。性能や価格を考えると「業務用」的な色合いが濃い製品かと思います。(アカリセンター価格:2万3760円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
通販サイト・アカリセンターで懐中電灯の専門販売員をしておりますHATTAと申します。世界中の懐中電灯やギア物をお客様に紹介しております。ブログも絶賛更新中!
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