【イスタンブール~東京(成田)】TK052
東京行き便のゲート前の待合いにいる人々の顔を見ると、日本人よりは外国人の方が多いような気がします。パリのシャルル・ド・ゴール空港の日本行きゲート前とも、また違う雰囲気。
ようやく搭乗が始まりました。
イスタンブール発成田行きは、真夜中の1:25に出発の予定です。前回乗った時は30分遅れの出発でしたが、今回はさらに遅れて2:35に離陸。真夜中もいいところで、本当ならすぐにでも寝たいところですが、機内食が出てくるまではガマン、ガマン。
AM3:00にアメニティセットが、3:10に布製の温かいおしぼりが配られた後、3:35に1回めの食事=ディナーがやってきました。
日本では、こんな時間にディナーを食べることはありませんが、飛行機の上は非日常ですからね。
[1回めの食事]
○チキンカレーとパイナップル
○チーズセレクション
○トラディショナルスタイルの牛ひき肉のパイ、ズッキーニグリル、パプリカのロースト
○野いちごのジェリー、バニラクリームフレーシュ
○パン、バター
○ミネラルウォーター
メインは、「トラディショナルスタイルの牛ひき肉のパイ」、または「ローズマリーのクリーム・リガトーニ」からのチョイス。トルコ航空らしさを求め、パスタではなく、牛ひき肉のパイを選びました。
ひき肉のパイは、スパイシーさ控えめ。パイは少々油っぽい感じがあり、味がぼやんとしていたので、胡椒を振り掛けていただきました。
プレートの左上にある黄色いのがチキンカレーです。それほど辛くなくて、マイルドな味わいでした。
メインが牛ひき肉だったので、ドリンクはミニサイズボトルの赤ワイン「ANCYRA KAVAKLIDERE Cabernet Sauvignon – Syrah 2015」をセレクト。
2015年のワインなので、若くて、最初はやはりギシギシ感があります。これはプラカップに少な目に注ぎ、しばらく放置してから飲むことをオススメします。
食後のコーヒーを飲み終えたら、なんとAM5:00。朝が早い人なら、起床時間に近いかもしれませんが、機内ではこれからようやく就寝タイム。1日が長かった…。
[おやつ]
しばらくして目が覚め、喉が渇いたので、ドリンクをもらいに行くと、男性の若いCAさんが、「ホームメードのレモネードがオススメです」と勧めてくれました。
このレモネード、イスタンブール行きの便では売り切れて飲めなかったので、「ぜひ!」。
炭酸がほしかったこともあり、レモネードをスパークリングウォーターで割ってもらったのですが、甘酸っぱく、シュワっと爽やか~。これは美味でした。
自由にもらえる「サワーチェリーケーキ」のおやつとともに。ケーキはあっさりしていて、ケーキというよりも、蒸しパンに近いざっくりとしたスポンジ的な食感でした。
[2回めの食事]
成田到着の約2時間前に、2回めの食事が配られました。
○鶏むね肉のグリルサラダ
○キュウリのヨーグルト和え
○ハーブチキンのグリル、ヒヨコ豆とトマトの煮込み、サフランライス
○DO&CO チョコレートムース
○パン、バター
○ミネラルウォーター
前菜に鶏むね肉のグリルがあり、鶏が重なるけれど、ヒヨコ豆とサフランライスに惹かれ、メイン料理は「ハーブチキンのグリル」をチョイス。もう一つのメインの選択肢は「クリームトマトソースのリガトーニ、ナスのフライとパルメザン」でした。ハーブチキンを食べてみると、おそらく胸肉なのでパサつき気味。そこで、オリーブオイルを垂らし、塩と胡椒をパラリ。いい感じに味が引き締まりました。
機内食はだいたいが薄味&マイルドに味付けされているので、添えられた調味料でアレンジするのが、おいしく食べるコツです。
きゅうりのヨーグルト和えはトルコらしい一皿で、さっぱりマイルド。ローカルな料理は嬉しいですよね。
パンも配られましたが、サフランライスが添えられていたので、もらいませんでした。
シメはチョコレートムースとコーヒーで、まったり。
私は普段から食後に甘いものをよく食べるので、ちょっとしたものでも、甘いものがあると、ほっとします。
イスタンブール行きのTK053便ではガックリしましたが、この帰国便の機内食は、往きよりもある程度は良い状態だと思います。食材が重なっていたりと、気になる点はありますが、調理状態や味付けは許容範囲でした。
サービスの点でみると、1回めの食事サービスに時間がかかりすぎで、なかなか寝られないのが辛かった…。チェックインカウンターでも思いましたが、もっと時間を意識したサービスを心掛けていただけると、利用客にはありがたいです。
そうそう、エコノミークラスでも配られるアメニティセットは、今回もお役立ちでした。ブランドはショパールです。以前はショパールの黒のポーチをもらいましたが、今回のポーチの色はシルバーです。ポーチはいくつかバージョンがあるようですね。
中身は、スリッパ、靴下、ハブラシセット、アイマスク、リップバーム、耳栓で、変わりありません。スリッパは機内用を事前に用意することが多い私ですが、今回はアメニティセットのスリッパを使い、持参荷物を少なくしました。
エコノミークラスでのアメニティでは、今のところトルコ航空が最強かも? このサービスは、ぜひ続けてほしいですね。
※機内食メニューは2016年11月のエコノミークラスものです
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[連載]「世界の機内食案内」
(取材・文/綿引まゆみ)
ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。
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