クックフォーミーは圧力調理だけでなく、蒸す、炒める、煮込むといった調理が可能です。これらの機能を試すのに作ってみたのが「カレーピラフ」。なかなか普段は作らないような献立に挑戦したくなるのも、電気調理鍋の強みです。
「レシピ」→「メインディッシュ」→「カレーピラフ」を選択しOKボタンを押します。「4人分」を選択したら、調理時間材料と材料の一覧を確認します。
準備を終えたら予熱をし、オリーブ油、にんにく、玉ねぎ、にんじん、カレー粉、鶏肉を、肉の色が変わるまで炒めましょう。
そう、クックフォーミーはこのようにフライパンの代わりにもなるのが魅力です。油を使っても鍋の深さがある程度あるので、周囲をほとんど汚さずに調理できました。
炒め終えたら画面の指示に沿って操作を進め、白米、水、コンソメ、トマトピューレ、レーズン、塩、こしょうを入れましょう。あとはフタをして圧力調理を開始し、ブザーが鳴ってから10分放置して蒸らせば完成。
炒め時間は約5分、圧力調理は約5分、さらに蒸らしは10分なので、約20分ほどですべての工程が完了しました。
仕上がったカレーピラフは、お米の芯や角切りにした食材にもしっかり火が通っています。べちゃべちゃになりすぎずに、味もかなり本格的。30分あればその間にサラダやスープも用意できそうです。
■ホットクックとクックフォーミーの大きな違いは?
対応している調理法が大きく異なることは前述のとおりですが、筆者が使った感想としては、ホットクックは調理の “手間” を減らす、クックフォーミーは調理の “時間” を短縮するのに役立つ家電だということです。
ホットクックにできて、クックフォーミーができないことのひとつに「予約調理」が挙げられます。
ホットクックでは設定時間に合わせて食べごろに仕上げるモードがあるので、共働きの家庭や残業が多いひとり暮らしにもぴったりです。
クックフォーミーでもできないことはないのですが、長時間鍋に食材を入れて放置するのは衛生上よくないので、専用のモードを搭載するホットクックに軍配が上がります。
逆に、帰宅後に短時間で調理をしたい人にとっては、クックフォーミーは圧力鍋以上に便利。空いたコンロでさらにもう1品作ることができますね。
内蔵メニュー数を見ると、ホットクックは119の自動メニュー、24の手動メニューに対応しています。クックフォーミーのレシピ数は61ですが、マニュアル調理もできるので、両者をレシピ数だけで比較するのは難しいところです。
実売価格をみると、最新モデルのホットクックが6万7630円前後、クックフォーミーが5万3670円前後となっています。価格面で1万円以上の差があるので手間と時間、どちらを簡略化するかで選ぶモデルが変わりそう。電気調理鍋を生活に取り入れて、いつもの食卓に “ラクうまごはん” をプラスしてみましょう!
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(料理・写真・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。