通知機能やログ機能など、時計のスマートな機能部分については、時計とスマートフォンを連携させる必要がある。Bluetooth接続で、ほとんど記憶にないほど、スムーズに連携設定が可能だった。
Edyが使える以外のスマート機能については、他の多くの活動量計と同様の機能性。スマートフォンと連携させておけば、SNSなどの着信時にはバイブレーションで、時計本体がブルッと震える。また、バックル部分のLEDが光って、着信していることを知らせてくれるのだ。また、連絡先によってLEDの色を変えて表示できるため、今すぐ応答するかの判断もしやすい。
仕事でFacebookのメッセンジャーを使う事が多い上に、LINEでの連絡も増えている。普段、スマートフォンをポケットに入れていることが多いので、これらの通知をしてくれるのはありがたい。
また、同じ理由で電話の着信時にバイブレーションが起こるのも便利だ。着信に気が付く確率が格段に上がった。
電子マネー=Edy機能の設定やチャージも簡単だ。まずは、iOS用の「おサイフリンク」アプリをインストールして、wena wristとつなげる。チャージ後は、時計のバックル部をかざすだけでOK。
カフェやコンビニでもスマートに買い物できる。一つ気になったのが、自動販売機での買い物。Edy対応の自販機は、紙幣や小銭を入れる場所の“下”、腰くらいの高さにEdyの受信機が設置されている。しかもたいていは向かって右側だ。この位置に、腕をひねってバックル部をかざすというのが、動作的に自然ではない。
とはいえ、いちいち財布やカードを取り出すことなく、支払いが済ませられるのは本当に便利。ユーザーとしては、EdyよりもSuica使用率の方が高いため、今後は交通系ICカードに対応してくれたら嬉しい。
■wena wristが持つ今後の可能性
単に質の高い時計、というだけでも価値がある。そんな時計に電子マネー機能が付いたこと、それ自体の可能性については否定しようがない。
そんな可能性を感じたBEAMSやセイコーウオッチなどとのコラボモデルが次々にリリースされているのも嬉しい。今後もし、小ぶりで薄型のものや、四角い時計などがラインナップに追加されたら、ベルト部を変えることなく、時計のケース部分だけを買い増せばいいのだ。そんなwena wristは、今後も目が離せない。
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(取材・文/河原塚英信)