軽キャンパーはひとつのスペースで食事をし、テレビを観て、布団を敷いて寝る“お茶の間文化”が凝縮されたような日本ならではのジャンルです。就寝人数は2~4人ですが、室内スペースを考えると夫婦2名、あるいは1名+ペットと割り切ったほうがいいでしょう。また旅の全ての行程を車中で泊まるのではなく、今日は温泉宿に宿泊、明日は釣りで朝が早いからポイントの近所で車中泊というような使い方をすると、長期間でも快適な旅を楽しめるはずです。
ちなみにキャンピングカーには構造要件があり、就寝人数のほか、水道設備や炊事設備のサイズなどが細かく決められています。そのため炊事設備などはあえて簡易型のもので(あるいはつけない)、軽5ナンバー(または4ナンバー)登録にして車内で寝ることに特化した“車中泊車”も人気です。
▼BLAZE「NEXT CAMPER premium Kit」
軽1BOXの荷室スペースにキャビネットやコンパクトシングを取り付けられるキット。キャビネットは木目のほか、オプションでレザーを選ぶこともできます。大がかりな改造を施さなくても豪華な雰囲気を楽しめます。
シンクは回転式。移動時はコンパクトでも料理などをしたいときは車体の外側に広げることでスペースを確保できます。シンクのシャワーは1.5mの伸縮式なので、体を洗い流すこともできます! しかもこのキットには最大出力2000Wのインバーター、走行充電装置、4個のAC100Vコンセントがついています。コンパクトな移動事務所としても活用できそうです。
室内にはベッドマットが敷けるので車中泊も可能ですが、せっかくならオプションのポップアップテント(47万8000円)をつけて、快適なアウトドアライフを楽しみたいですね。普段使いでの利便性とアウトドアでの快適性を両立させたい人にオススメ!
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▼フィールドライフ「Balocco」
ダイハツハイゼットトラックの荷台を居住スペースに架装した、ラグジュアリーな軽キャンパーがBalocco(バロッコ)です。ボディには大型モーターホームと変わらない高性能断熱パネル“Hydro Vac”を使用。断熱材はボディだけでなくフロアにも使用されているので、オールシーズン、快適なキャンピングカーライフを楽しめます。
ベースになっているハイゼットトラックの定員は2名ですが、Baloccoは最後部のソファにシートベルトが設けてあるので乗車定員が4人に。就寝時はソファをスライドさせて2名分のベッドを作り、さらにポップアップルーフに2名寝られるので、4人旅でもキャンピングカーライフを楽しめるという優れもの。
リビングスペースに最大限の空間を使用していますが、収納もきちんと備わります。そしてオプションのサイドタープを活用して空間を外にまで広げることができる。冒頭で「軽キャンパーはお茶の間文化」と書きましたが、これは“小さなグランピング仕様”と言えるかもしれません。
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▼MYSミスティック「J-cabin Mini W」
キャンピングカーはボディ後方をカットして架装したり後部座席や荷室スペースにいろいろな装備を載せていく作り方が一般的。でもJ-cabin Mini Wはあらかじめ作った部屋を荷台に“載せる”軽キャンパーです。荷台に載せるからベース車は軽トラならなんでもよく、また使わないときは部屋を荷台から下ろし、普通の軽トラとして利用できます。部屋はあくまで“荷物”なので、ナンバープレートは4ナンバー(軽貨物)に。
おもしろいのは居住スペース。荷物なので全長より10%はみ出すことができること(「道交法施行令第22条第4号イ」で許容されています)。つまり僅かですが居住スペースを広く使えるのです。
インテリアはウッドデザインを多用し落ち着いた雰囲気に。バンクベッド部はベッドをスライドさせて軽サイズながら大人2名が寝られるようになります。リビング部分を片づけなくても就寝スペースを作れるというのは、かなり便利かも!
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