▼セカンドハウス「ウイングス プレミアム」
キャンピングカーというよりも、ハイエースをベースに作られたショーファー・ドリブンと呼びたくなるのがウイングス プレミアムです。アウトドアでの快適性ではなく、ゴージャスな移動にとことんこだわり、セレブ感あふれる居住スペースに仕立てています。運転席と後ろの居住スペースをカーテンで仕切ることができます。
2列目は高級感あふれるキャプテンシートに。オプションでオットマンをつけることも可能。このキャプテンシートの前にはキャビネットが配置されます。キャビネットを上に跳ね上げるとシンクが出現。キャプテンシートは後ろ向きに回転させられます。
キャプテンシートの後ろにはコの字型のシートが。このシートは簡単にベッドにできます。室内は淡い間接照明に照らされ、ショーファーが運転するクルマの後ろをシャンパンを飲みながら夜景を眺める。そしてその後ろにはゴージャスなベッド…。次はどんな展開になるのか、いろいろ妄想が膨らみます(笑)。
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▼Funluce「URAL EURO」
ハイエースのボディ後方を完全に切り取り、キャブコンに仕立てたウラルユーロ。トラックベースだと乗り心地が悪くて嫌だ。2人で旅するので一般的なキャブコンほど大きいものは必要ないが、バンコンより居住性のあるものがいい、そんな人にオススメしたいモデルです。
就寝人数を2名と割り切っているので、ソファベッドではなくボディ後方にベッドルームを設置。ただ、ベッドマッドが分割式のため、室内を広くしたい場合はマットを外すことも可能。
運転席後ろには横向きのソファを設置。ソファとベッドルームの間にはマルチルーム(トイレ)やキッチンが備わります。
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▼カトーモーター「DD」
こちらはハイエースをベースにしたトラベルバンコン。最大の特徴は居住スペースにカトーモーターオリジナルの“雪国断熱866”を使用していること。これは天井8層、壁6層、床6層の断熱材を使うことで雪国での使用でも快適性を保つことができます。
フロントシートを前に倒すとそのまま後ろ向きのソファになるよう工夫。ハイエースのボディとFRP製ボディを組み合わせる形になっていて、室内天井高は最大2100mm、室内幅は1800mmも取られています。
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【番外編】日産自動車「グランピングカー」
ジャパンキャンピングカーショーには日産自動車がNV350キャラバンをベースに、人気のグランピングを楽しめる「グランピングカー」を参考出品していました。インテリアには贅沢なソファスペースを設けているだけでなく、IH調理器や家庭用エアコン、電子レンジに冷蔵庫と、室内で快適に過ごすための電化製品がたくさんついています。
実はこのNV350キャラバンには日産の電気自動車であるリーフと同じリチウムイオンバッテリーが搭載されています。リーフはリチウムイオンバッテリーに貯めた電気を走行に使いますが、このクルマは車内を快適に過ごすために電気を利用。8時間の充電で普通に電気を利用しても4日~1週間近く持つといいます。
リチウムイオンバッテリーを搭載したNV350キャラバンは、キャンピングカービルダー向けに2017年度から発売開始予定。キャンピングカーでの電源の供給は大きな課題で各ビルダーがいろいろ工夫していますが、今後は簡単に電気を使い快適なキャンピングカーライフが過ごせるようになりそうです!
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(取材・文/高橋 満<BRIDGE MAN>)